自分がどんどん嫌になる、と正直に言える相手がいること。自分自身でも考えもしなかった人生の選択ができること。他の子と違うこと、が実は家族を幸せに導く一歩なのかもしれない。オムライスにスプーンを入れた時、中身がチキンライスじゃなくったっていいじゃないか。その分、卵の上に描いたケチャップがカバーしてくれるから。そんなことを教えてくれる、あたたかいお話です。
穏やかで、温かで、優しさと強さを感じさせてくれる物語だな、と思いました。読後感が心地良いです。
風子ちゃんとお父さんの関係、そしてお母さんとの関係が、劇的に変化するわけでもないけど、何かがポジティブに動き始める。そういう予感に満ちたすばらしいお話でした。ありがとうございます。
強いから優しくなれる。感動しました。
作品を見ていて、なぜか『チキンライス』という曲が頭の中に流れていました。風子の気持ちには、誰かに認められたいという思いが含まれているような気がしました。そう自分という存在を。全てが全て共感出来る作品でした。