50:激アツ中国市場

 ここ最近、中国の方からコメントを数件いただいたので、ちょうどいい機会なので今回のテーマは、いつか触れようと思っていた中国市場に関して。


 いきなり他サイトからの引用となるが、まずの記事を読んでみて欲しい。


【電ファミニコゲーマー


同人PCギャルゲー『ネコぱら』が170万本の大ヒット! 売上の9割が海外、ヒット理由は猫だから?【インタビュー:イラストさより氏&シナリオ雪仁氏】


http://news.denfaminicogamer.jp/interview/171025】



 まず記事タイトルの「170万本」でやべぇ……となる。

 そして日本の売り上げがたった1割というのも、まじで……? となる。(1割でも17万本という数字は、シリーズ作の合算であることを考慮しても十分化け物なのだが)


 今回のテーマで注目すべきは、以下の記述である。



【――今回のヒットの要因は、まさにその多言語対応にあると思います。とくにギャルゲーが中国語に対応するのはめずらしいのですが……そこを狙ったという訳ではないんですね(笑)。


アンコウ氏:

 とくに狙ってはいませんでしたね。ただ結果的に、売上の内の9割が海外で、さらに地域別でみると中国が圧倒的に多いので、ビジネスの視点から見ても「対応してよかった」と思っています。

 1作目のときは北米がいちばん多かったのですが、『2』、『3』と進むにつれて中国の割合が増えていきましたね。】


(同サイトより引用)


 最初こそ北米が多かったようだが、最終的に中国が『圧倒的に』多い。

 つまり、中国市場は激アツなのである。


 もう結論が出てしまったし、電ファミニコゲーマーの記事を読んでもらった方が有意義なのでそもそも俺が語るべきこともないのだが、ユーザーはこう思ったんじゃないだろうか。


「じゃあなんで中国市場狙わないの?」


 これは以前にも質問をもらっていて、ざっくり言うと「簡単じゃないから」と答えた。

 海外に目を向け始めたクリエイターは、確かにいる。

 だが様々な問題で、多くのクリエイターが成し遂げられていない。


 俺の推測に過ぎないが、躓く理由の一つは、「上の人間を説得できないこと」のように思える。

 エロゲメーカーの代表取締役というと、ほぼほぼエロゲバブルの頃を経験している。

 日本だけで戦っていた人たちだからか、海外展開にどうも消極的……というか、興味がなさそうなのだ。

 俺も親しいメーカーの飲み会に呼ばれたときに、雑談の延長で「これからは海外意識した方がよさそうですねー」なんて話をするのだが、乗り気な反応はあまりされない。


 ネコぱらだけではなく、海外展開をして他にも成功した作品はあるのだが、それらを引き合いに出しても、クリエイター一人でメーカーを動かすことは難しい。


 俺は雇われライターに過ぎないので、メーカーを動かそうなんて考えはおこがましいにもほどがある。

 ――と、わかってはいるのだが、なまじ苦しい経営状況を知っているだけに、「このままギリギリのラインで赤字に怯えながら続けるより、一発逆転を狙ってもいいんじゃないか」なんて思ってしまうのだ。

 まあ、そんなに簡単なことじゃないのもわかっているのだが。


 そういうわけで、フリーランスの俺はこう考えるわけだ。

 個人としていかに海外にアピールするか、巨大な中国市場に関わっていくか。


 それができなければ、俺のようなライターはあと数年のうちに消えるだろう。


 中国の方はやはり日本とは感覚が違うようで、やりとりに非常に苦労する、なんて経験談を聞いたことはあるが、下品な話、金払いがとてもいい、とも聞いている。


 先日、中国のゲーム会社から「友達になりたい」とコメントをいただき、揺れている俺がいる。

 以前声をかけられたとき、「ひょうろくだまとしては一切仕事をするつもりはない」と話した。

 そんなかっこつけたこと言っていた奴が揺れまくるほど、中国の方とはお友達になりたいのだ。

 仕事を抜きにしても、繋がりを持ちたいのだ。


 売れないライターがすがりたくなるほど、中国市場は激アツなのである。


 かなり本気で、これからのエロゲは中国のユーザーの心を掴めるかどうかにかかっている、と俺は考えている。


 中国市場に打って出るメーカーが増えれば、エロゲ業界も風向きがかなり変わると思うのだが、いったいそれはいつになるか。

 せめてそのときまで、生き残っていたいものである。


 ――と、本題はここで終わるのだが、何度か記事がバズり、非常に情けないことに今や本業よりも「ひょうろくだま」の方が知名度がある。

 こっちの名義の方が仕事の依頼くるんじゃね? なんて思うくらいに。


 エロゲ業界に不義理な真似をしている自覚はあるので、やはりよほどのことが無い限り依頼を受けるつもりはないのだが、せっかく多くの方に知っていただけたのだから、もっと気軽に繋がることのできる場を設けるべきではないか、と思った。


 というわけで、ツイッターアカウントを作ってみた。


@hyo_roku_dama


 更新情報しか呟かないだろうが、DMを誰からでも受け取れるようにしてあるので、おおっぴらにはしにくい質問だとか、あるいは俺個人に対する罵詈雑言などはツイッターから送ってください。

 返信はするかどうかは微妙……というか、ものぐさクソ野郎なのでたぶんしないが、今まで通りこちらで答えさせていただく予定だ。


 まあ「あいつ調子乗ってツイッターアカウント作ったくせにフォロワー0人www」なんてことになりそうだが、そのときは笑ってやってくれ。

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