街コン『横浜』エピソード

 文字数制限のある街コン作品に補足するつもりはなく、単なる関連エピソードとかなんだけど、読者選考じゃないし、まだコンテスト中だけど、書いてもいいでしょうか……?

 「あなたの街の物語」コンテストに参加中、拙作『横浜アニバーサリー』についてです。


 メインに登場するのは、老夫婦で、何かの記念日には横浜を訪れるらしい。

 横浜に住んでいるのか、住んではいないのか、には触れていません。


 どこにでもいる、普通な人たちで、会話も他愛もないもので、そんなに意味がなくてもいいかと。

 普通っぽく、だけど、普通過ぎないように。

 コンサートは、クラシック等ではなく民族音楽に、中華街での食べ歩きは、豚まんが定番だけど、あえてフカヒレまんにしたり。

 ごく普通の(いや、普通ではなかったか?)夫婦でいいと思いました。


 若い頃のような、ラブラブな会話ではなく、年を取ると、スローライフを楽しむようになり、ラブラブではなく、長年の連れ、みたいな感じになるのではないかと思いました。

 といって、「まったく、お前は昔からそうなんだから」などと、小言みたいなのはやめました。(笑)


 バーでは、時々、何組か老夫婦を見かけます。

 年を取っても、二人で来るということは、ずっと仲が良いのでしょう。

 見かけた老夫婦は、まさに、『横浜……』に書いた老夫婦で。


 リザーブされた特等席には、どんなカッコいいカップルが来るのだろうと思いながら、友人と飲んでいたら——


 女性は、肩の上くらいまでの、ふんわりとした真っ白な髪がとても綺麗で、描写した通り、黒のパンツスーツ姿でした。


 なんと、カッコ良く、美しいのだろう!


 男性も、良いスーツを着ていたと思います。顔はよく見えませんでしたが、中肉中背の普通っぽいダンディーなおじさま——カッコ付けてはいないような、年相応の渋さがありました。


 意外なカップルだったので、私と友人は、思わず目で追ってしまいました。

 いいね! 年を取っても、こんなところに来るなんて、仲が良いんだね!

 そんなことを、友人と話してました。


 いや、むしろ、彼らのような人たちこそ、バーが似合うのであって、私たち若輩者が、あの窓側に座ろうなんざ、おこがましい。予約することすら考えつきませんでしたし。(いつも、ふらっと入ってみるもので)

 バーに行っても場違いではなくなった年齢に、それなりになったと思っていたつもりが、まだまだでした。


 お二人の飲み物が、女性はカクテル(赤かったかな?)、男性は、水割りやロックではなく、カクテルグラスで、そこも、「おおっ!」と思いました。


 やはり、お二人は、バーに馴染みがあったのでしょう。

 何を飲まれていたかは、よく見えなくてわかりませんでした。

 『横浜……』では、ヨコハマとバンブーにしちゃいましたが。


 素敵な二人が、何を話しているのか興味津々で、耳をそばだてましたが、離れていたため、聞こえず。

 愛を囁き合う、というより、なんだか楽しそうに話が弾んでいました。


 二〇代の頃から、バーにちょこちょこ行っていましたが、そのような若造の時から、バーで見かける老夫婦っていいなと思っていました。

 私たちが、どんなにカッコ付けようが(最近はカッコ付けてません)、バーに行くと背伸びしているように見えていたと思いますが、彼らは、クラシカルな家具のように、いたって自然にバーに馴染み、景色としても、溶け込んでいるのです。

 似合い過ぎる!


 バーには、二〇歳過ぎていれば、誰が行ってもいいのですが、まだまだだなぁと、自分たちを見て、苦笑いをする私たちでした。


 『横浜……』も、老夫婦に好感を持つ若い夫婦が最後に登場します。

 若い人が、年配の人をカッコいいと思い、憧れる。

 それも書きたいことの一つでした。


 後は、ミステリー物とか、バー物も書いてみたかったのですが、忙しいので、時間切れかと。

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