童話パロディ

 小説家になろうと自サイトでのみ発表していた童話パロディ。

 とうとう3作ともすべて、カクヨムにUPしてしまいました。


 そうしたら、7月22日、拙作童話パロディの順位が…!

 「その他」週間ランキングで、


 『白雪姫』4位。

 『いばら姫』12位。

 『赤ずきん』25位。


 翌日7月23日には、


 『白雪姫』4位。

 『いばら姫』11位。

 『赤ずきん』12位。


 続いてる!?


 翌々日7月24日には、


『白雪姫』3位。

『いばら姫』10位。

『赤ずきん』8位。


 全部トップ10入りしてる!?(※7/24追記)


 『赤ずきん』は、発表直後、ツイッターでも黙っていたにもかかわらず、一時期13位(「その他」週間ランキング)まで行ったことも。

 PV4ほどでしたが?

 相変わらず、ランキング基準、謎です。


 主に、7月19日〜20日にかけて、お★サマとレビューが次々と連鎖していました。

 童話パロ祭りでもあったのですか!?


 ツイッターでUP報告をしたのは7月15日、童話パロでは『白雪姫』のみで。

 ついでに、『赤ずきん』、『いばら姫』も同じツイートにタイトルだけ載せましたが。


 ランキングでは、残念なことに、「その他」ジャンルは、カクヨムトップページには載らないんですよね。

 初めの頃は、載っていたのに。


 おかげで、「その他」ジャンルは、注目されにくいと思っていたものですから、皆さん、どうやって見つけて下さったのだろうと思いました。


 まあ、浮上したのも一瞬で、もう3作とも完結済みなので、後は埋もれていくことでしょう。

 なので、今のうちに、童話パロについて、ちょっと書いておこうと思います。




 3作とも、お読みになってくださった方々もいらして、とても嬉しいです!

 その方々は、お気付きかと思いますが、2作、或は3作とも、共通するキャラが出ております。

 近況ノートにも書きましたが、童話パロディー・シリーズは、すべて、拙作ファンタジー『Dragon Sword Saga』の登場人物です。


 小説家になろうでは、10巻まで書いていて、童話パロに登場する人物は、本編で既に登場しています。


 『いばら姫』のダグト王子は8巻で、1巻から登場している魔道士ヴァルドリューズの幼馴染みであり、ライバル。

 それも、一方的に、ヴァルをライバル視していて、ラン・ファ(本編8巻、外伝2にも登場)にも歪んだ愛情を抱く、自作キャラの中で、最も最悪な人です。

 『いばら姫』の王子のような笑える部分は、ほとんどないキャラです。

 応援されないのは、共通していますが。(苦笑)


 『白雪姫』のお妃リリドは、本編7巻に登場する上級女魔族で、やはり、冗談ではない最悪キャラです。笑える部分は、皆無です。

 今後考えている童話パロにも、登場予定です。悪役で。


 『赤ずきん』オオカミのジュニアは、4巻登場の、実は魔界の王子です。

 ジュニアとは、赤ずきんマリスの付けたあだ名です。

 魔力を封じられ、ロクな魔法が使えないため、マリスの下僕となり、生き長らえようとしていました。

 そして、マリスにぶん殴られた時に、恋心が芽生えたらしい。

 魔族なだけに……そう、かなりのドMなので、Sっ気のあるマリスといいコンビです。

 『赤ずきん』では猟師、白雪姫では狩人の、『Dragon ……』主人公ケインの立場は……?

 そう言えば、この3人は、童話3作とも登場しています。

 微妙に、ケインがおかしいですが。


 小説家になろうで、拙作を読んでくれていた方には、キャラも知っておられるだろうし、通じてくれたでしょうが、こちらカクヨムでは、まだ『Dragon ……』に登場していないキャラばかりで、それでも、通じてくれるだろうか? 

 つまり、自作キャラに頼ることなく、独立した話として通るのだろうかと、実験的な意味でUPしてみました。

 『Dragon ……』の登場人物だとは、表立っては、書かないでおきました。

 書いてしまうと、先に長編の『Dragon ……』を読まないとわからないと、敬遠されそうでもありまして。


 と、一見、拙作ファンタジーの宣伝かと、思われたかも知れませんが。




 童話をというのは、いろいろな書き方があると思います。

 これまでにも、童話ネタを元にしたものは、あちこちでありました。


 私の場合は、キャラは自分のですが、ストーリーは童話に沿って、あくまでも童話スタイルで書いてみようと思いました。


 元にする童話を選んだら、まずは、登場人物を決めます。

 『赤ずきん』だったら、誰がいいかな? と。

 または、童話選びとキャラが同時だったり、「このキャラを使って出来ないか」と、キャラから童話を選ぶことも。


 もうキャラは出来上がっているので、演劇のように配役を決めてしまえば、どんな展開になるかは、自動的に決まります。


 赤ずきんが、白雪姫役のクレアだったら、おとなしいけれど、しっかり者になるでしょう。

 ですが、ここは、あえて、腕っ節の強いヒロイン・マリスにして、反対に、オオカミを軟弱にしてジュニアに、さらに、もう一頭、人食いオオカミがいた、という設定にして、ミスリードする……と、思い付きました。

 結果、好奇心旺盛な天真爛漫ヒロインか、はたまた、無自覚小悪魔ヒロイン、実は、自覚のある悪魔そのもの? ——などなど、お好きに解釈して、楽しんでいただける?『赤ずきん』が出来上がりました。




 『いばら姫』は、原作にはない、王子の他にもう一人、助けに来る、という設定にしました。

 これも、姫をラン・ファと決めたら、配役はもう決まったも同然でした。

 本編のみで、「究極の選択。あなたなら、どうしますか?」と投げかけて終わりにしようと思っていましたが、ちらっと、例えのつもりで、続編を書いてみたら、あのようなことになってしまいました。クドい……。(苦笑)


 書いた話を、音読してみる習性がありまして、これを読み返した時は、なぜか自分ではすごくウケてしまい、笑いっぱなしで、ちっともちゃんと読めませんでした。

 笑い上戸期間が終われば、なんてことありませんでしたが。




 『白雪姫』、これは、ファンタジーっぽくなりました。そして、グリムっぽく、ちょっとだけグロいシーンも入れました。

 「赤い」という表現にも、いちいち「血のような」が付いて回るのも、そのためです。


 原作通り、普通に王子が来て、生き返って終わらせようと思っていたはずだったのですが、妃が、それでは終わらない気がして、バトルになりました。


 『いばら姫』王子が、ドラゴンを後ろから襲ったと自慢するのに対して、『白雪姫』は、「待って。後ろからなんて、ダメよ。卑怯だわ!」と。

 真面目で正義感の強いクレア白雪姫ならではのセリフです。

 ファンタジー本編のクレアも、真面目なあまり、時々変なことを言ってます。




 いよいよ本題に入りますが(前置き長い…)、配役や、言わせたいセリフ、世界観等、簡単なプロット(こんなのでも、プロットがあります)が決まれば、後は、童話に沿って書いていきます。


 その童話が曲者で。


 ネットであらすじを検索することは出来ますが、ちゃんと原作を読みたくて、岩波文庫のグリム童話を買いました。

 昔から児童書は好きだったので、大分前に買った、子供用に書かれたグリム童話と、絵本があれば、絵本も読みます。

(大きな声では言えませんが、立ち読みとかも……)

 絵がきれいな絵本は、思わず買ってしまうこともあったので、それが、たまたまグリム童話だったりも。


 岩波文庫のグリム童話が訳が古風で、日本語が、現代からすると、引っかかるものが多いです。

 ツッコミ所が、あちこちにあります。


 例えば、

「こんにちは、赤ずきん」

「ありがとう、オオカミさん」


 は? いきなり、ありがとうって、なに? って感じです。


 もしや、これは、英語で言うところの、


“Hello.Little Red Riding Hood(赤ずきんちゃん)! How are you?”

“Fine,thank you,Mr.wolf”


 の「thank you」を、まさか「ありがとう」と訳してしまったのか? と想像してしまうほどの直訳に感じました。


 グリム兄弟はドイツ人なので、原文はドイツ語です。

 それを、直接日本語に訳したのだとすれば、上記のような表現の、ドイツ語の決まり文句は、こんな感じのようです。


“Danke,sehr gut.Und Ihnen?”


 Danke=thank

 sehr gut=very good

 Und Ihnen=and you


 詳しい人に聞くと、だいたい、このようなことらしいです。

 やはり、「ありがとう」と訳してしまったか、と勝手に想像してしまいました。




 ペローの「赤ずきん」の方が先に発表され(1697年頃。類似した民話等はさらに昔にも。)、グリム(1812年頃出版)よりも悲惨で。

 親の言うことを聞かず、おばあさんに化けたオオカミの言いなりになった赤ずきんは、最後には食べられて、話はおしまいとなってしまいます。

 年頃の女の子に、男(オオカミ)には気を付けなさい、という教訓が含まれているのだそうで。


 おばあさん(オオカミの変装)に、肉とワインをご馳走になりますが、その肉は、実は、おばあさんのもので、ワインもおばあさんの血だという。コワい!


 服を脱ぐよう言われ、その服は暖炉で燃やすよう言われ、一緒にベッドに入るよう言われ、いくら世間知らずの天真爛漫少女でも、そこまで言う通りにするか? と疑問ではありますが。

 おばあさんの正体がオオカミとわかり、赤ずきんは逃げ出しますが、追いかけられて、空しく食べられてしまうのです。


 グリム童話の「赤ずきん」は、物語として、もう少し面白く展開しています。

 オオカミに食べられてしまっても、猟師が助けて、赤ずきんもおばあさんも助かります。


 そして、続編があるのです。

 今度は、ちゃんと、大人の言うことを聞きました的な。

 本編では、おかあさんに「寄り道しちゃだめよ」と言われていたにもかかわらず、オオカミにそそのかされ、花を摘んでいたりして、おばあさんの家に行くのが遅れたので、オオカミに先回りされてしまいました。

 続編では、赤ずきんが、おばあさんの言う通りにして、オオカミを退治します。


 それで、また日本語の話に戻りますが、その文庫では、続編赤ずきんで、唐突に「ごましおあたまのおじいは……」という文章が出てきて、何かと思ったら、どうやら、オオカミのことらしかったです。

 おじいさん、出て来ないし。

 このように、時々、びっくりさせられました。


 訳した人の名前は一人ですが、この方が代表者かと。

 すごく固い(?)文も、そうでもない文もあるので、何人かで訳していると思われます。

 代表者の方が、監修はしているはずですが……。


 子供向けに直されたものも、たまにおかしな日本語になっている時があります。(グリム童話に限らずですが)

 訳が笑えるだけじゃなく、話自体が面白いものも、当然ありましたし、感動するものもありました。

 原作を読んだら、なおさら、グリム童話にハマッてしまいました。




 昔から、興味はあったかと思います。

 保育園の時の先生が読んでくれたものと、小学生になってから親が買って来た英語版(当然、その後の日本語が録音されているのしか聞いてませんでしたが)で聞いていた『白雪姫』の内容が違っていたので、不思議に思った覚えがあります。

 ちなみに、英語の方のも原作と違って、魔女が小人の家にいる白雪姫を3回訪問し、初回が黄色いりんごで、2回目が緑色のりんご(順番逆だったかな?)で、最後が赤いりんごでした。

 その都度、呼吸困難になったり、毒入ってたり。学習効果ないのか?


 原作、こわいです。

 おそらく、時代背景的にも、そういう残酷なことが、かなりあったのではないかと思います。

 例えば、『ヘンゼルとグレーテル』は、貧乏で食べていくのが困難になったから、子供を森の中に置き去りにする話ですが、実際に、大飢饉に見舞われていた時代の話のようです。口減らしで子供を捨てるのはまだマシな方らしくて。


 パロディーを書くに当たって、改めて読み直したのは、子供向けのものでしたが、『白雪姫』のラストは、妃が焼けた鉄の靴を履かされ、死ぬまで踊ることになるのです。

 誰が焼けた靴をはかせたのかは、わからない書き方ではありましたが。


 古本屋でチラ見したことがありますが、白雪姫が7歳にして、実の父親である王を誘惑した、とか。

 そうか、それで、継母は、あんなに嫉妬に狂い、王を振り向かせるために、美にこだわったのか? ……と納得したり。

 その本のタイトルも表紙も忘れましたが、多分、大人向けに脚色されたものかと思います。


 シンデレラも、グロいです。

 ガラスの靴をはくために、義姉たちは足のつま先を……かかとを……自分の足が痛くなりそうで、これ以上は書けません!(笑)

 しかも、ハトに目を……これ以上は、書けません!


 こわいけど、惹かれてしまうグリム童話。

 いつかパロディーを書いてみたいと思っていましたが、収拾がつかなくなりそうだったので、とりあえず、全年齢向けコメディーで、「うちの子」使ってと、路線を決めてみたのだと思います。




 そんな感じで、原作を何種類か読み(1作につき3冊くらいは読んだかも)、映画『グリム・アベンジャーズ(監督・脚本:ジェレミー・M・インマン。ショボくてウケた。赤ずきんだけ可愛いカッコ良かった。)』、『ヘンゼル&グレーテル(監督・脚本:トミー・ウィルコラ。超カッコ良かった!)』、『イン・トゥ・ザ・ウッズ(ディズニー)』、『シンデレラ(ディズニー。実写)』他数本をレンタルして見たりしてから、児童向けな文体で書きました。


 結構、手間です。

 でも、楽しい作業でした。


 今後の童話パロは、今のところ、『シンデレラ』と、『ヘンゼルとグレーテル』を考えています。

 『シンデレラ』は、グロくしない方向です。

 プロットは出来ているので、あとは、文章にするだけですが、他にも書きたいものが出来てしまい、勉強中&準備中です。

 どちらが先になるかはわかりませんが、UPしましたら、よろしくお願いします。




 余談ですが、少し前に、小説家になろうで、 グリムノーツ×カクヨム「ゲームシナリオ用小説コンテスト」に似た、やはりお伽噺ゲーム『タワー・オブ・プリンセス(タワプリ)』の世界観での小説コンテストがありまして、それに応募した拙作『姫と野獣——Princess & the Beast——』があります。


 オリジナルキャラの野獣ウルフ以外はすべてゲームキャラで、弓矢の使えない赤ずきん、ツンデレ白雪姫、生真面目なシンデレラ、イカレたアリス、イカレたうさぎ……などなどが出てくる、ファンタジー・バトルあり・恋愛コメディーです。


 残念なことに、参加作品も少なく、主催側の求めるものがなかったようで、一次選考すら該当作なしでコンテストは終了してしまいましたが、拙作が感想付きピックアップコーナーの一角には載り、そのページはまだ生きています。

 著作権の関係から、なろう以外のサイトに転載することは出来ないのですが、そんなことでも、童話ネタが好きで、楽しんで書いていたのは、伝わるでしょうか。

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