面白かったー。クトゥルフで物書き主人公とかいう悪い予感しかしない組み合わせで放たれる魔法少女とハッピーエンド、とても好みな短編だった。
少年の夢と希望が詰まった、ラブコメありバトルありのクトゥルフ神話を用いた物語。登場人物達の掛け合いや、異能力の描写など海野先生のセンスが光ってます。
不健全な男子ならば誰もが持っている『妄想力』を駆使して、仲間を強化し事象を書き換える後衛主人公。 いわゆる小説の“地の文”がそのまま能力発動の演出になっているという。怪作です。 お話的にはボーイミーツガールかつ三角関係な青春ストーリーだと思うのですが、主人公達が物語を紡ぐ背景では粛々と世界が破滅ッてるあたり、なかなかにシュールな状況であります。
濃いキャラクター達による特異な戦闘スタイルは、動きあり描写ありで、絵にすると映えそうです。 怒濤のストーリー展開と結末へ続くヒロイックな流れは、圧巻の一言。お見事でした。 邪神、眷属蔓延るこの時代だからこそ、主人公が紡ぎ出す明るく優しい物語も読んでみたい。そう思わせてくれる作品。 楽しく読ませて頂きました、ありがとうございます。
自身の書いた描写が現実の能力付与となり、戦闘を行い、ストーリー展開を作り出し、……って、すごく面白くてカッコいいですね!!主人公自身はあくまでストーリーテラー。能力付与の相手はヒロインか親友。というスタンスも面白い。あっという間に読破できて、読後感もすごく良い物語でした。完全に余談ですが、「そういうふわっとした勝手な批判するなよな!? そういうの一番迷惑なんだぞ!」という台詞でめちゃめちゃ受けてしまいました(笑)これって実は、小説家としての作者の叫びですよね!?なぜかやたら共感。
言葉どおりです。作家してる主人公の性格、とてもいいです。おもしろいです。個人的にいいです。ヒロインの子も可愛いですけど。話数が少な目かなと思い、もっと読んでみたいと思いました。