いま、読んでます④人間の存在理由とは
さて、今回もまた一作読み終えたので紹介しようと思います。
こちら、Twitterでフォローしている書籍化作家さんが猛プッシュしていたので読んでみました。
▫️ レゾンデートル - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354055138021950
西暦2035年。安楽死制度が認められるようになった日本。
申請して許可が下りれば安楽死が出来る。但し「申請から1年間、検討期間として人命幇助者=アシスターとの面談」を行う。それが安楽死をするための必要条件の1つである。
それは主人公「遠野眞白」がアシスターとして、安楽死希望者に『生きる意味と死ねない理由』を与えて命を救う物語。
安楽死制度が認められた近未来の日本で、安楽死を望んだ人物と面談を行う「アシスター」として働く眞白が、様々な人物と面談を行う、という内容の短編連作のような作品です。
まず、目次を見ていただければ分かるのですが、このお話、話数が七話しかありません。しかもそれで十万字超えています。
そこから推察できるように、一話あたりの文字数が長い。しかも比較的文章が詰まっています。
にもかかわらず、すごく読みやすかったです。読みやすいと言っても、薄っぺらいんじゃないんです。リーダビリティーがすごく高い。
こういう読ませるんだけど読みやすい文章、私も目標としている所なので羨ましいです。
そして、七話の短編としての質の高さ。はずれ回がひとつも無い。
個人的に優劣をつけるなら、『色彩づく世界へ』と『彼は勇者になった』が好きですが、どれも良かったです。
設定はSFなんですが、「こんな未来がありそう」と想像させてくれるリアルさもいいですね。
人間の生きる意味を問いかけてくるようなヒューマンドラマが読みたい方にはお勧めの作品です。
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