働く人コンテスト作品レビュー②
さて、第二回目となりました働く人コンテストレビュー。
ちらっと読んだ感じなんですが、これまでのコンテストに比べて参加者は少ないものの、どれもクオリティ―が高くてあまり外れがない感じです。
しっかりとしたものが書ける作者が集まっているのではないでしょうか。
と言うわけで、今回のレビューはコチラ!
◇『マチカツ!』作者 乙島紅
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882831988
何作か他にも読んでいる作者で、きっといいものを書くだろうという期待から読んでみました。
あなたの住んでいる街にもきっとある、シャッター街の商店街を舞台に、大学生が町おこしをするお話。
頭の中で映像化するようなコミカルで臨場感あふれる文章はさすがの一言。
商店街の人々が最初無関心だったり、すぐに結果が出ないのも妙にリアルで臨場感がありました。
町おこしの方法も、新しいものを新たに作るというよりは、街の埋もれた魅力を掘り起こすといった感じで好感が持てます。
町おこしだけでなく、自分の居場所や故郷を考えるきっかけにもなる作品。
◇『さすがさんと春色の研究』作者 早川史生
https://kakuyomu.jp/works/4852201425154882533
本屋さんを舞台に、無口で変わり者のさすがさんが日常の謎を解決していく作品。
軽やかでリズミカルな語り口と、どことなくセンチメンタルな情感たっぷりな描写が素敵ですね。
段々と近づいていく主人公の栞里とさすがさんの織り成すドラマに自然と感情移入し、夢中になって読んでしまいます。
さすがさんのキャラがまたいいんですよね、変なんですが、回を追うごとにだんだん恰好良くみえちゃう。
とても雰囲気のいい、春の日差しのような優しいお仕事ミステリーです。お洒落な喫茶店で、コーヒーでも飲みながら読みたい一作。
両方とも読みやすく優しい感じの作品でした。もっと読者が増えるといいなあ~!
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