第二回カクヨムコン参加作レビュー⑧
みなさんこんにちは。
お久しぶりの更新ですが、何があったというと、Twitterや近況ノートを見た人は知っているかもしれませんが、結婚・転職・引っ越しの三つを一気にしたので忙しかったんですねー。ちなみに子供はいません。ていうか当分無理ですね。
ってなわけで今回呼んだ作品の紹介です。
■『山羊女』(SF)作者:澄川三郎
世界が滅ぶ前に作られ、目的の忘れられた地下実験施設。その中の宮殿に遺伝子操作によりセルロースを消化する腸を持った「山羊女」が住んでいた。
山羊女の住む宮殿は衛兵が守る区画によって囲まれ、深い堀と高い崖の向こうには廃墟化する居住区がある。
居住区の男たちの中で、唯一本を読むおじさんに字の読み方を教わった少年は、おじさんに連れられ図書館へ行くのだが――
不思議な独特の世界観の作品で、読んで行くうちに次々と謎が明かされていき読者を引き込む作品。
こういう崩壊した世界の謎を探るみたいな話は好きなので、忘れ去られた地下施設や地下通路のうす茶けた光景やそこで暮らす人々の様子が目に浮かぶようで、未知の世界を探検するそんなワクワク感や冒険心をくすぐられながら読みました。文字を学ぶことで世界が広がっていくのがいいですね。文章もすごく雰囲気があり読みやすいです。
静かに始まり静かに終わり、そして薄暗い空の中にほのかに希望の明かりがみえるようなそんな話。クオリティーの割には評価が低いと思うので、是非もっと多くの方に読んでもらいたいです。
■『田舎ファンタジア』作者 東江 怜 (現代ファンタジー)
帰郷したら、故郷の村が呪いにかかりドラクエみたいなファンタジーの世界みたいになっていた!という一風変わった現代ファンタジーもの。
まず発想が面白いです。現実に非現実がじわじわと侵食してくる感じが非常にワクワクします。
城が役場でお役所仕事だったりリクルートスーツで戦ったりコンビニでアイテムを買ったりと、微妙に現実感のある描写が絶妙で思わずクスリ。
一話一話が短くて読みやすく、ほのぼのしていて安定して読んでいられるのも魅力的。古代の言い伝えなんかを絡めた設定もなるほどと言った感じ。魔王の正体なんかも意外な簡易でした、
はっきり言って今回のコンテストの異世界ファンタジー作品のなかではトップクラスの面白さだと私は思います。何でこんなに星が少ないのか不思議なくらい。もっと評価されてもいい一作です!
続きがあるみたいなのでこちらも是非読んでいきたいです。
さて、お仕事コンも始まっちゃいましたがまだ第二回コンテスト作品を読むのを続けてるわたしですが……BWコンもお仕事コンもあってどうしようかなーと思っています。
とりあえずBWコンはスルーして四月中は第二回コンの作品を読み、五月に入ったらお仕事コンの方を読んでいこうかと予定しています。
今からも、お仕事コンの作品のタイトル、あらすじと冒頭部分をちょっと読んでみて気になった作品はフォローしたりして準備してます。こうご期待! それではでは!
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