第12話 2087年12月17日 青森県青森市八戸区階上村 階上幸或旅館 遊興場
興奮の卓球大会も終り、大食堂階上キッチンで夕食の大漁料理に満喫しては和む宿泊客と階上家一同
ただ嘉織、怪訝にもいそいそと席を外した面子を探すべく、思いつくままに一路遊興場へと
遊興場のそこには、午後より麻雀を延々打つ面子が勢揃い
嘉織、さもうんざりで
「まあ、この背中、そうだよな、」
振り返る男、高身長で陶器の様な面持ちのハンサムの東儀、頬笑みながら視線を上げては
「嘉織、やっとご登場か、関東も大変そうだな、」嘉織の痛んだ髪に目配せしては
嘉織、察しては痛んだ髪を撫でながら、東儀の正面側に回り込み、ただ溜息
「やっぱり、東儀だよな、階上キッチンで見かけて、食事終ったら情報収集と思ったのに御愛想だな、って、相変わらず尾は無いのかよ、」
東儀、凛と
「イングランド連邦は、伝統に厳格だ、在住の大方の武士は尾が無い、アジアの勤務とはかなり事情が違う、」
嘉織、神妙に
「まあ、レセプションが多いと、伸びる暇も無いか、無いよな、」
東儀、粛々と牌を切りながら
「嘉織、今回の第七次東南アジア事変の発端の感想は無いのか、」
嘉織、はたと
「それね、さあね、葉村さん源さん天上さんに蚊帳の外にされたら、何も無いよ、」
東儀、真摯に
「まあ、今はそんなところか、」
嘉織、訝し気に
「何か、私のコメントにご納得してない様だけど、何か報告書に書かないといけないのか、なあ、」
東儀、まじまじと
「いいや、そんな格式張ったものじゃない、今回の事変でガーター勲章の審査してるだけだ、欲しいだろ嘉織、」
嘉織、嬉々と
「へー、それいつも思うんだけど、副賞とか何、城、いや小城、砦とか、でも凄い維持費なんだろうな、」
東儀、うんざりと、順繰りに回って来ては牌を切る
「そんなの有る訳ないだろ、式で授かるティアラで満足しろ、」
嘉織、ただ溜息で
「やっぱり形式か、万が一勲章貰えても、ぎゅうぎゅうのスケジュールの都合がつけばな、そんな感じだね、」
東儀の右隣りの細面に黒髪の美女、嘉織の姉美鈴、躊躇無く淡々と牌を切っては
「ねえ、母さん、その前のガーター勲章で、突っ込む所よ、」溜息も深く「そして敬治、ここ賑やかしよ、」
東儀の左隣り、天然パーマの男、いとこで漣子の兄敬治、ただ電子雀卓の点数表のスコアを睨んだまま
「美鈴、そんな余裕有るか、って、このレートで嘘だろ、とほほ、」ただ涙目のままに
嘉織の傍ら東儀の正面の、長い髪を束ねた階上三姉妹の母冴子、揚々と牌を切りながら
「美鈴、嘉織がガーター勲章貰える筈無いでしょう、今は集中、東儀さん捲ってるくるわよ、」
美鈴、意気揚々に
「東儀さんも、致命傷にならない内に、筋を読んで反撃なんてね、そんなに私達怖いの、」
東儀、一礼しては
「さすがの母娘による鉄火場、されど麻雀です、勉強させて頂きますよ、」
美鈴、ただ綻び
「東儀さん、その都度の勉強で済まないわよ、今日は尚更ね、お母さんと私同時に挑むなんて、余程の強運でも不可能よ、」
東儀、居住まいを正したまま
「予知二人掛かりの対戦なんて、実戦で生涯無い事を願いますよ、」
嘉織、うんざりも
「何か、際どい話だな、麻雀ってそんな物騒な遊興か、」
美鈴、電子雀卓の箱を抜き出し溢れる電子点棒を見せては
「際どい割には、こうなんだけどね、」
嘉織、目を剥きながら
「何、その点棒、うわ、」
美鈴、綻んでは
「弱いわね、皆、今の所、私の逃げ切り、」
冴子、凛と
「弱いに一括りにされたくないわね、私は良い勝負だけど、その先は上り調子よ、」
敬治、世も末とばかり
「ぐあ、俺は最悪だ、凡人でも、これは麻雀だろ、何で勝てん、ぐるか、美鈴、」
美鈴、ぴしゃりと
「敬治、そこまで言うなら、一旦清算しましょうよ、休憩も有りよ、」
敬治、嗚咽混じりに
「いやいや、美鈴、それは止めてくれ、徴兵の恩給どころか、階上土産が奪われる、」
美鈴、目を細めたまま
「奪われるも何も、階上土産はうちの敷地よね、何をここで言ってる、」
敬治、不意に
「あっと、そこは、そもそも何でだろ、」
冴子、とくとくと
「それは、あなた達兄妹が破天荒だから、お姉さん夫婦が私に預けたのよ、それで正解、勝てる筈の無い麻雀、延々やってるのだから、」
敬治、悶絶しながら
「冴子さん、それは無いよ、そんな遺産相続だったの、と言うか破天荒は一族総じてでしょう、」不意に嘉織と視線が合う
嘉織、うんざりしては
「敬治、何私見て言ってるんだよ、」
敬治、果敢にも
「嘉織な、言っちゃなんだが、良いか、お前が帰ってくると、何かが起る、イベントか、命懸けのイベントか、」恐る恐る牌を切っては固まる「それより麻雀が戦々恐々だよ、」
美鈴、ぴしゃりと
「敬治は、凡人なのに語らないの、」
嘉織、捲し立てながら
「その階上の血が入ってるのに凡人もどうかだよな、と言うか、私の事より、敬治は仕事しろよ、土産物屋なのにお客さんいないって、どういうこった、」
敬治、ふんぞり返っては
「良いか、普通の凡人扱いするな、今迄のPKFの出動帰投率99%は俺だけだ、それより階上土産の商売に首突っ込むな、うちは固定客頼み、もし店にお客さん来たら呼び鈴鳴るから良いって、そこは問題無し、まあ今月は予算大台に乗って、下半期も予算達成だ、」
東儀、嬉々と牌を切り
「そうそう、敬治さん仕入れの南部煎餅、漏れ無く美味しいですよね、イングランドにかなり送ったけど、割れて無いですかね、」
敬治、我が物顔も
「東儀さん、緩衝材入れてるけど、うちの南部煎餅は固いから大丈夫、追加発注可能ですから、もうじゃんじゃん言って下さい、」
冴子、牌を切っては、不意に頭をもたげ
「でもね、公女の進物に南部煎餅は如何かしらね、」
東儀、くすりともせず
「もはや公ですが、何れの戴冠も、傍流からとは言え、イングランドの血も1/8流れているから問題は有りませんよ、」
敬治、目をぱちくりと、伺いながらも牌を切り
「えっつ、のし紙のマーガレットって、公女、何れの女王陛下なの、筆の片仮名で書いちゃったよ、ええ、」
嘉織、くすりと
「かれん・マーガレット・エリザベス、まあ東儀で漸く宥められるか、公族会議の次世代交代、芍薬さんは本当お節介だよな、」
美鈴、ただ固まり
「芍薬さんの名前は出さないの、ボーイングプラネット貸し切って飛んで来られたら大迷惑よ、」しげしげと牌を切る
嘉織、うんざりと
「はいはい、稀代の術師には敬意を払うって、」
東儀、溜息のまま
「嘉織、かれんの前ではうっかりでも、じゃじゃ馬扱いするな、あれでも気にし屋だ、」
嘉織、面持ちを改め
「短気なくせに、そんな繊細なのかよ、」
東儀、ただくすりと
「今はやっと気遣いも出来る公女だ、そうだな、バーミンガムの隠れ城に来いよ、毎日着飾れるぞ、そこから推し量れる事も有る、」
嘉織、訝し気に
「それさ、ローマは引き抜き御法度でしょう、」
冴子、何度か躊躇い牌を切っては、凛と
「嘉織、上家衆の転身はまま有る事よ、イングランド飽きたら戻れば良いでしょう、」
美鈴、嘉織を伺っては
「とは言えね、嘉織の事だから、一端構えちゃうと、動きたくなくなるものよね、」
東儀、嘉織に頬笑んでは
「良い話だろ、イングランドはアイルランド古典協会の派遣受け入れで万全ではあるが、女王を守る為に、袖付きは多いに限る、かれんも同意はしている、」
嘉織、捲し立てては
「まあ何れかの話って、東儀に倣ってこうなんだろ、イングランド連邦イングランド・ウェールズ・スコットランド・北アイルランド・アイルランド・アイスランド合同調整事務局警邏部かれん・マーガレット・エリザベス括弧予定付き5世第3種警護班の主査とか、長くて言えるか、大体主査って微妙なサラリーじゃないのか、」
東儀、ただ頬笑みながら
「俺のサラリーは心配するな、第3種警護班の主査なら毎月の様に特別手当は頂いている、まあ、麻雀でも見ながら頭の整理でもしてろ、嘉織もとことん緊迫していただろ、ここは寛げよ、」
冴子、斜め隣りの空いている椅子に促しながら
「嘉織はそこ、これも接待よ、付き合いなさい、」
嘉織、椅子を引きながら座り、ふと
「って、東儀もすっかり馴染んでるけど、そもそも何でいるんだ、イングランド良いのかよ、」
東儀、思いも深く
「第七次東南アジア事変然り、俺はローマと違って、女王陛下と共に行政も見ないと行けないんだ、ハードワーカーなんだよ、それで一昨日から漸くオフだ、がっつり休ませろ、」揚々と牌を切る
嘉織、不遜にも
「何をご冗談を、イングランドの行政って植民地化の為のバラマキだろ、」
東儀、切に
「おいおい、何処を端折れば、そんな表現になる、」
嘉織、神妙に
「アジアの片隅でも言いたくもなるさ、イングランド連邦樹立の手際にはね、それで東儀さ、何時迄いるんだよ、」
東儀、宙を見上げ
「年内一杯だろうな、年明けはさすがにお目見えの護衛に入らないとな、」
嘉織、ふわりと
「ハードワーカーの癖に、本当オフ長いな、まあ東儀は来てくれて助かるけど、」
ただ砕ける一同、勢いで山積みの牌が雪崩落ちては
美鈴、止む得ず自動麻雀卓のリセットボタンを押しては仕切り直し
「ねえ嘉織、そこは東儀さんが煙たいんじゃないの、」
嘉織、鼻息も荒く
「いや、イングランドは何だかんだで人材のるつぼで何処よりも層が厚い、ローマとしてはお手柔らかに頼むよ、」
東儀、居住まいを正し ア
「こちらこそだ、ローマの上家衆に気を使わせて恐縮だ、滞在中は自主訓練期間も兼ねてる、呉々もお手柔らかに頼む、」目をきりと「そしてローマ参画政府越境調整部管理官階上嘉織、何度も言うがイングランド連邦に来い、推薦状は幾らでも掻き集めるぞ、いざ逃げたがりのかれんにもきっちり書かせる、」
嘉織、不意に視線を逸らしながら
「何と言うか、東儀一発推薦で通らないのなら、先が思いやられるよ、」
東儀、尚も
「イングランド連邦は、果てしなく合議制だ、こことぞ異論を挟む輩は弁論で黙らせないとな、合流する嘉織の論舌なら押し通せるだろ、」
敬治、得意顔で
「嘉織な、だから言ったろ、組み替えの時に、ユーロに立候補しろって、通貨レートが唯一安定してるんだ、行けよバーミンガム、全く何を好き好んで日本国配属になってるんだよ、」
嘉織、顔を曇らせながら
「敬治は、上っ面なぞるな、里帰りの機会減るだろ、」
東儀、くすりと
「ここだけの話、かれんの人柄が溢れて、万民からすこぶる評判良いから、日本人はちやほやしてくれぞ、融通もかなり利く、まあだな、度重なるお忍びの買い物も良しとするか、」
嘉織、歯がゆくも
「それ、斡旋越えて、口説いてるのか、」
東儀、真摯にも
「ああ、おれも四十路前に結婚はしておきたい、第一夫人は空いてるからな、」
嘉織、見るからに照れながらも
「あのな、年の差考えろ、」
美鈴、ただくすりと
「嘉織のモテ様は、お相手の年齢が高いわね、」
嘉織、投げやりにも
「知らないよ、私のどこが良いやら、」
美鈴、嬉々と
「嘉織というダイヤモンドの原石見つけては、いししなんでしょう、ありあり、」
冴子、厳かに口を開き
「そうね、嘉織よく聞きなさい、東儀さんのそれはとても言いお話よ、私とも仲良いし、東儀さんの結納とても良いと思うわ、」
東儀、悦に入っては
「そうでしょう、お母さん、」
嘉織、前のめりにも
「東儀お前、馴れ馴れしく、母さんで呼ぶなよ、その調子良さが好かんのだよ、武士はさ、とは言え、もういい、お客さんなら寛いでいけよ、」
東儀、頬笑んでは
「何かと世話になるぜ、」
嘉織、不意に視線も遠く
「世話になるも何もな、何か客層が際立ってるな、相変わらずキナ臭いよな、」
東儀、切に
「嘉織、きつい表現もそこそこだ、第七次東南アジア事変に出動したアンダー40もいる、そこはくれぐれも気を使うんだよ、」
嘉織、東儀を見つめたまま
「東儀さ、今はオフでも、東儀も第七次東南アジア事変に出張ったんだろ、何か聞かせろよ、それで漸く気を使えるだろ。」
東儀、嘉織を見つめたまま
「残念ながら、俺は後衛だ、日本国のオブザーバー、いやはっきり言うと監視かな、日本国政府を知らぬ存ぜぬで言い逃れさす訳には行かないんだよ、ロスチャイルド首相はただ気遣いの御仁だ、」
階上、ふいに
「まあロスチャイルド首相も抜かりは無しか、天上さんと最上が前線に出た以上、しつこい奴を日本国政府に派遣しないとな、」
東儀、ただくすりと
「しつこいは余計だ、」
嘉織、凛と
「首尾はどうなんだよ、また復興省がどうしても名を挙げようと出張ってるんだろ、さてか、」
東儀、凛と
「それは言えん、嘉織に立川国会議事堂に乗り込まれたら、全ての成立ちが元も子もなくなる、派閥議員をこれ以上絶対詰めるなよ、隙あらばあらばどうしても横槍入れたがるが、今は諸外国大使が沈黙させてる、」
嘉織、ただ力が抜けては
「東儀始め諸外国大使一同もな、察しの良い事で、一連の拐かしに失踪、全てが全て司法判断出来ないと来れば、私ももどかしいよ、ここの進捗なら言えるだろう、なあ、」
東儀、ただ首を横に振り
「いや、何れ分かる、それまでは冷却期間だ、嘉織、絶対怒りに身を任せるな、いいな、」
嘉織、ただ手を振り
「はいはい、そんな単細胞じゃないから、」
冴子、伺い終えては、ふと
「さて、一段落したわね、試合再開よ、」スタートボタンを漸く押す
じゃらじゃらと回る電子雀卓、そしてぴたり止み、それぞれに牌が上がる
美鈴、牌が上がると愕然と
「あっつ、」
東儀、察しては堪らず牌を投げ出す
「あって、美鈴さん、またですか、」
美鈴、そのまま牌を倒し
「九蓮宝燈の聴牌、今日で三回目間際だったのね、」
敬治、ただ目を見張り
「待てよ、この勢い、破産か、俺、どうするんだよ、正月、とほほ、」
冴子、ふと
「ちょっと、考えましょう、このままお流れも如何ね、」
美鈴、ただ溜め息も深く
「流石に、まんま和がちゃいけないわね、馴染む迄打ち倒すのかしら、」
東儀、神妙に
「どうしても、一度も二度もそして三度も、長丁場になりそうですね、お母さん、」
嘉織、憮然と
「東儀、無理にお母さん言うな、お母さん言いたいだけだろ、うん、でも、ひょっとしてそっちか、良縁どうのこうの、私の結納うんたらかんたら、」
美鈴、ふわりと
「嘉織、お生憎だけど違うわ、これは、良縁とは違う何かね、何だろう、」
東儀、くすりと
「それなら嘉織、お母さんが駄目なら、どう言えばいいんだよ、冴子さんか、」
嘉織、歯がゆくも
「旅館だ、女将さんにしとけよ、」
冴子、美鈴を見つめたまま
「良い美鈴、美鈴の占いも当たるけど、そんな簡単に誰彼が死なないでしょう、深く考え過ぎない事ね、」
東儀、神妙に
「美鈴さん、それで、誰が死ぬんでしょうか、」
嘉織、うんざりも
「東儀、美鈴と母さんのは、漏れ無くだ、それでも聞くのかよ、」
美鈴、ぽつりと
「そうね、さっきの夕食休憩で、面通ししたけど、どうもね、いないわね、これは不確定事項なのかしら、」
冴子、窘めながら
「そこまでにしましょう、話題は尽きないけど、さて、花鳥風月でさくっと終らせましょうね、」
美鈴、くしゃりと
「それまでカモにしろって言うの、まあ突き詰めればカモは敬治一人だけどね、」
敬治、はきもうんざりと
「美鈴、カモ相手でも、麻雀盛り上がってるだろ、全く祭礼持ち込むなよ、何回破産寸前なんだよ、」
嘉織、ただうんざりも
「唯一の階上土産の経営権貰ってもな、ぼちぼちの上がりだしな、」
敬治、目を丸くし
「ぼちぼち言うな、地元企業と連携しては、土産物の品質向上をしている、今や相談役だよ、嘉織、名刺見るか、」
嘉織、手で仰ぎながらうんざりと
「その割りには、ヒット作みんな大好きふじにんにくドレッシングだけだろ、」
敬治、尚も
「だけ言うな、一発当ててこその関連商品の底上げだろ、無農薬野菜もじゃんじゃん売れちゃってるんだよ、」
美鈴、うんざりと
「ああ、もう、この話長いでしょう、家族会議で話しましょう、」
冴子、溜息混じりに
「そうね、今は麻雀よね、ここは流しましょう、」牌を配るボタンを押してはジャラジャラと
東儀、はきと
「ええ、俺達にどうしても足りないのは縁起です、付き合いますよ、」
美鈴、綻んでは
「ふふ、ここは予定があるのよ、絶対勝ち越すわよ、」
嘉織、もどかしくも
「あーあ、何かね、かなり長そうだから、風呂に入ってくる、じゃあね、」立ち上がっては両手を振りながら遊興場を後に
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