いじめっ子
寛太くんは僕をいじめる。
「ほら、泥水を飲め」
と無理やりに泥水を飲ませる。泥水はコーラの味がした。
「ほら、ねこのフンを食べろ」
ねこのフンはかりんとうの味がした。
「ほら、水をぶっかけてやるぞ」
と僕をプールに連れて行った。
そんな僕が転校することになった。
「ふん、どこまでも追いかけていじめてやる」
寛太くんは僕ら家族を乗せたトラックをどこまでも追いかけてきた。
優しい、いじめっ子。
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