自爆テロ

 俺はこれから自爆テロを敢行しようとしている。

 そりゃあ、悩んださ。何日も、何晩も。

 成功すれば天国に行ける。でも失敗したら恥さらしだ。でも決めた。自爆テロを実行する。

 決行の朝、俺は極度の緊張に襲われた。足がガクガクする。「我落ち着け。あっという間に事は終わる」自分に言い聞かせて家を出た。

 実施場所は大学のキャンパスだ。大勢の学生がウヨウヨしている。そんな中、俺は目的のものを見つけた。突進する。


「光子さん」

「なあに?」

「俺と、いや僕と付き合ってください」

「ごめんなさい。あたし、別に好きな人がいるの」

 

 ドカーン。俺の心が爆発した。ブロークンハート。自爆テロは失敗に終わった。

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