ほのぼのエッセイ

作者 日野侑

179

68人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

「小説の概要」に興味を惹かれ、え? ノンフィクションエッセイ? どういうこと……?
と、やや恐々として読み始めたのですが、もう、止まりませんでした。

奇数話で著者様の感性に惚れ惚れして、
偶数話で、こんなこと、現実にあってほしくないと勝手に憤って、
また奇数話で、こんな風にしなやかで美しい思考を持つ人が居るなんて素敵だな、と思う。
偶数話で、非現実的なプレイと、あまりに現実的な日常の気配にどうしてこんなことになってるんだろうとひたすら重苦しい気持ちになって……本当に、読むのが疲れました。
それでいて、奇数話、今まで自分の中で言語化されてこなかったことが、著者様の洗練された言葉で語られているような感覚などはとても清々しい。(「ヒーロー」や「青空と想像力」「無宿者の帰郷」等々)
両極端ともいえる感覚を刺激される文章のどちらもが、間違いなく同じ人が書いたもので、この著者様だからこそ、書けるものだと思いました。
鋭敏な感性と、それを優しい言葉で言語化できるのは、やはり、確かな知識と幅広い見識、そして思いやりがあるからだろうな、と。

どうしても、より揺さぶられた偶数話のことを語らずにおれないのですが。
これ、「同性愛的表現(?)」じゃない、「児童虐待(性的虐待)」だろう、と。

当時の「僕」は何かしらの納得をしていて、「あの人」とそういう関係にあったのかもしれない。(他人の推測です。すみません)
けれど、使い古された表現かもしれないけど、年端もいかない少年に対して変態的性的行為を強要するのは(当人らが強要の意識はなかったとしても、もしくは万が一同意があったとしても)許されることではない。
「僕」が被害者とみなされたくないなら、お前は被害者だと押し付けるのはよくないと思っている。
けれど確実に、「あの人」は「加害者」だと思う。例え「僕」は憎んでないとしても、私は「あの人」が憎いし… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

カウンセラーと患者の対話の印象を受けました。
偶数の患者が体験を話し、奇数のカウンセラーが傾聴の後に、体験に関係あるような、ないような話をしている。そんな印象です。
ほのぼのというより、淡々。エッセイではなく小説だったら違う感想を持ったと思います。
でも、作者様は賢い方と見受けられ、自己の体験の分析や消化に努められ、それなりにケアもなさっている様子で、そこに僕が何か述べるべきことはないように思います。


ただ、おじさんは本作の読者さんに向けて余計なお世話を焼いちゃいますが。
7月末に配信された東京福祉保健局のメルマガによると、(ゲイとは限らない)男性同士で性行為する若年層でHIV感染が増加傾向にあるし、あと性別関係なく梅毒がアホほど増えているので、セックスするならコンドーム使いましょうね。
梅毒はキスでも感染するけど。他にも性病って一杯あるけど。
あと薬物誘われたら断りましょう。
それから本作を読んで「子供とエッチやれる」と思った方、実行しないでね。お願い。

★★★ Excellent!!!

もうレビューもクソもない紹介ですが、そんな気分です。ずっと追いつきたくて、でも読むのはパラパラとしていたので、今日読み終えてよかった。これで安心して最新話を待てる! 笑
実際問題内容はそういうアホレビューするなってぐらい濃いです。勉強になることもあるし、不条理に憤ることもある。たまにくすくすと笑いたくなることもあるし、単にいい文章を読んでておもろいな。とも思う。人の生活の一部を覗き込むとなると、きっとこんな感じなんだろう

★★★ Excellent!!!

これほどまでに、何を書いたらいいのか悩んだ作品はありません。でも何かを書かずにはいられないのです。
だって、すごく色々なことを感じて、考えて、顔も知らない著者様のことが慕わしくてたまらなくなったから。
月並みな言葉でしか言い表せないのが歯がゆいのですが、とても優しい人なんだなぁというのが、数々のエピソードや言葉の選び方ひとつひとつから伝わってきました。
その優しさにつけ込まれてしまった偶数話のエピソードに胸を締め付けられ、けれど蝕まれることのない眩い感性が垣間見える奇数話のエピソードに、ほっと救われる思いがします。奇数話と偶数話がお互いを引き立てあっていて、不思議な緊張と緩和に魅了されました。

あの人のことは、読者が代わりに許せないと怒り狂うし、心の底から軽蔑するし、こんな悲劇は根絶されるべきだと心に刻むし、だから著者様にはどうかこのまま負の感情に支配されることなく、あったかい意味の『ほのぼの』でいて欲しいなぁと願ってやみません。

ふたりなら喜びは倍で悲しみは半分に、みたいに、読んだ人の数だけ悲しみが薄まればいいのにね。そんな簡単にはいかないことが分かっているから心がこんなにも揺さぶられ、想いが止まらなくなるのでしょうね。

でも私なんかが心配しなくても、きっと全部乗り越えていくのだろうなぁという芯の強さを感じて、そんな著者様が紡ぐ文章だからこそ、深く引き込まれるのだと思います。
赤裸々に書きながらも、同情を誘うわけでもなく、言い訳もしない。『あの頃の僕』のような犠牲者が増えないようにというメッセージだけには特別強い力を込めて、あとはただ淡々と過去に向き合っていく。そのしなやかな姿勢に、ひどく胸を打たれます。
アクシデントに見舞われても決して足を止めないマラソン選手を目の当たりにしているような、そんな気持ちです。「頑張れ」なんてとてもいえない。祈り続けることしかできま… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

初めに断っておきたい。
これはレビューにはなり得ない。
何度も書き直してみたが、駄目だ。
私自身との親和性が高すぎて客観的になれない。

親和性が高いと言っても、著者の人柄は私と全く似ていないし、
「ほのぼの」の字面にふさわしい、きれいで柔らかな文体も、
知見と感受性とウィットに富みつつ少しも小賢しくない内容も、
著者にのみ備わる特別な魅力であって、私では到底及ばない。

ただ、「痛みを書くということ」において
著者と私はどこか似た思考や感覚を持つのではないか、
と勝手なことを想像している。
これから述べるのは、根拠ある分析ではなく勝手な妄想だ。

なぜ、痛みの記憶を書くのか。
形にすること、人目に晒すことに、どんな意味があるのか。
痛みを思い返すことは自分を傷付けることにほかならない。
他者に読まれれば、その傷はアイデンティティとして定着する。

私も以前、脚色を加えながら、実体験の痛みを書いた。
抱え込んだものを小説として書いて明るみに出すことで
苦しみから少し解放されるのではないかと縋る気持ちと、
痛ければ痛いほど確実に読まれるという露悪的な勝算があった。

人は、他者の痛みを知りたがる好奇心旺盛で残酷な生き物だ。
純文学からスプラッタ、芸能人のスキャンダルから猟奇殺人まで、
好みは各々あろうが、自分の安全を確保して見る他者の痛みは、
スリリングなエンターテインメントとして普遍的な需要がある。

私がカクヨムにも上げていたその実体験の話は、
10代半ばから20代半ばにかけての記録だった。
「年上の同性と関係を持っていた少年」に比べたら、
ずっとありふれた内容、よくある負け犬の遠吠えだった。

中学2年での転校をきっかけに不登校になった。
沈み込んだ私を救ってくれた友達がいじめに遭った。
目の前で起こったはずのいじめの記憶が飛んでいる。
友達は引き籠り、15年以上経っ… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

誰かがネット上で救いのない悲劇的な体験を語ると、たいてい「創作だ」と言及する人間が現れる。

僕は彼らを優しい心の持ち主だと考えている。こんな悲劇が現実であってはならない。そういう思いが読み取れるからだ。ただ彼らは残念ながら、優しいけれど強くはない。語られる出来事の体積を受け止めきれず、どうにか自分の器に収まるよう彫刻刀を振るい、体験談を語り部ごと削ってしまう。個人的に「優しくて弱い人」と呼んでいる彼らのことが、僕は率直に言って大嫌いで、侮蔑的かつ軽蔑的な感情を抱いていた。

だけど僕はこのエッセイを読み、「優しくて弱い」自分をまざまざと実感した。

創作である証拠を探している自分がいた。壁の色やらコップの模様やら細かいところを覚え過ぎだろうと難癖をつけている自分がいた。創作であってほしい。創作であってくれ。そう願っている自分がいた。

僕が感じているこの想いはきっと、スポーツ観戦で贔屓にしているチームが嫌いなチームに惨敗した時の感情を大きくしたようなものなのだと思う。要するに僕は悔しいのだ。肩入れしている「味方」が憎い「敵」に一方的にやられてしまっているのが許せないのだ。本エッセイの筆者は僕を「味方」と捉えないと思うけれど、僕の視点としてはそういうことなのだ。

今、筆者は自分の勝利条件を模索している最中なのではないだろうか。「あったことを訥々と」となんて書いているけれども、ほのぼのエッセイなんて中身にそぐわないタイトルをつけてみたり、最もエグい話のタイトルを空白にしてみたり、随所に装飾を感じる部分はある。醒めた目で人生を俯瞰する生き方はしていないし、望んでもいないのだと思う。僕は筆者がそういう一面を持っていることが嬉しい。この過去を抱え、本当に何の装飾もなく裸のまま飛び出して来たならば、きっと僕は全力で逃げた。

僕は筆者に勝って欲しい。優しくて弱い僕のちっぽけな自己… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

 ほのぼの、なのは語り口調だけで、内容は濃厚ハードコア。ぶっちゃけ、犯罪ど真ん中です。このままネット投稿サイトの、いちエッセイとして流れていくか。それとも……。作者の方の思惑は分かりませんが。スター性を感じます。マツコデラックスとかミッツマングローブとか。もっとも、この方はオネエではないようですが。だとしたら、中村うさぎとか、岩井志麻子とか、西原理恵子とか。そっち方面か。中身は強烈な下ネタなのに、何故かイヤな気分にならないのは、作者の才能でしょう。ブレイクしたら良いですね。ご本人が望んでられるかどうかは、分かりませんが。

★★★ Excellent!!!

何度もレビューを書こうとしては消して、なんとかやっぱり書こうと思い、書かせていただきます。

作者さんにとって辛い記憶なのは違いないでしょうし、僕の純粋さを思うととてもせつないです。
なのにわたしとしてはあやふやな時系列の中でぼんやりと浮かび上がってくる
「あの人」ってどんな人なのか?
「僕」がされたひどいことって?
2人の間にあったのは恋なのか、それとも欲と興味や背伸びなのか。
そんなことに気を取られてしまいます。
こんな読み方をして、本当に申し訳ないです。

文章は美しく、どこか静かで簡素なのに情景が浮かんで臭いや痛みが伝わってくるほどリアルです。
奇数話でもゆるいお話なのに感性が光っております。
どのプロの作者さんの作品よりも心が動かされました。
読むのが楽しみと言ったら、それはそれでやはり失礼なのかなぁ。

★★ Very Good!!

 エッセイとは、自由なものである。
 自由であるが故に、形など無きものに思える。

 が、読み終えたとき、私が小さく息を吐いたのは、やはり、これがエッセイの形だと感じたからだろう。

 訴えかけてくる、迫ってくるような圧などない。
 ただ、我々を誘い込むように、文章の内へ内へとベクトルが向く。

 内容に好き嫌いはありそうだ、感受性の違いが大きく左右するかもしれない。
 私は、数多く読まれて欲しいような気もするし、独白のように大事に大事にそっと隠されていて欲しいような気もする。

★★★ Excellent!!!

著者の回想という形で進むこのエッセイは、日常系と、年上の男性との関係を描いたエロティックなものが交互にくる。
その構成自体が飽きさせないし、両方とも面白い。
何処か背徳的な香りがして、次にくる男性との話に興味津々である。
また私が気に入っているお話は、エッセイとはちょっと趣を異にした、ショートストーリー。
女性の、突発的で不可解な心の動きが見事に表現されていて、舌を巻いた。

★★★ Excellent!!!

……ほのぼの(´ー`)

あの人はやさしい目をしていましたか。そうですか。それはきっと恋だと思います。
めくるめく陶酔感。胸をつくエクスタシー。むしゃぶりつきたいほどに大好きなひと。淡い青春の思い出。

けれどそれは流血を伴うとてつもなく痛い恋ですね。しかも世間様を欺き、暗渠の奥深くでひっそり育まねばならぬ悲しい恋だったりします。

そんな秘め事をここまで赤裸々に語る、その勇気に脱帽です。
とても甘美で儚い私小説です。

ところで、
「ほのぼの」って何だっけ(*´ェ`*)

★★★ Excellent!!!


棘のない、柔らかな印象の作品です。

偶数話については性描写があり、その都度注意を促す記述がなされていて、読む人への配慮が伝わってきます。

作者さんの心が、自分自身の過去と向き合って傷ついても、文章を書くことで、気持ちを外に送り出したいと思っているのが伝わってきました。

そして、奇数話のとてもリラックスしたお話も楽しく読むことができました。

少しでも、作者さんの気持ちが、『ご自身の望む心』になれますように。

そう思いました。

★★ Very Good!!

人生をほのぼの、あるいはのほほん、と生きてきた俺にとってはなぁんも言えないところがある。
ので何も言わないで星つけて終われば、という話ではあるが、ヘンに納得することもあって、結局のところ人間というのはそもそも未完成ってか非合理的なシステムであるのであるなぁとかそんなことを考えるような話であった。

て言うのは、これはぜんぜん自分と遠い話じゃあないからなのですね。
俺だって生まれた瞬間から太ってたわけではなく、紅顔の美少年、は言い過ぎとしても痩せっぽちの少年だったことがあり、で、街をぶらついていた時とか地下鉄を待ってる時にちょっとした口説かれをしたりもした。確実なのは二回、分からないラインは一回、大泣きされてスーツを貰ったのが一回、でその時その誘いに乗らなかったのは偶然ていうか、人生にそこまでくさくさしたものを感じておらず、あと俺の精神の根底にマッチョイズムみたいなものがあったからに他ならない。
そんでだから、あーこういう流れもあったのかなぁ、みたいな、勝手な疑似体験が生じる。ので俺は面白かった。
熱烈にお勧めってわけにはいかないけど、人生の色々な体験を安全な場所からできるのはいいのかもしんない。

それと、マジの「ほのぼの」側は結構はっとする、とかそうそうって思うことが多々あって、シャルルドゴール空港だったか、前の客が帰国するようで小銭を使い切ろうとしててあれこれやってる、ことに俺も店員もイラついて、俺が差し出した水の小瓶を割るんちゃうかこいつ、って勢いでカウンターに叩きつけた店員にお釣りをもらった時、なんとなく、完全にカタカナでメルシ、と言った瞬間ハイパー笑顔になって愛想が良くなった経験、とかがあって、だからそれをそうそう、そうだよねー、みたいに裏打ちする話とか面白かったです。

小説も書かれたら良いんではないですか。楽しみにしてます。

★★★ Excellent!!!

横たわり、天井を見つめているひとがいる。
かれの目は、そこに映すものを記憶しながら、なにも見ていない。
麻痺した心は、ただはやくこの時間が終わってほしいと願いながら
どこかに逃げみちはないのだろうかと考えている。
ほとんど無意識に、漠然と。

心が悲鳴をあげてその容量を超えてしまったとき
目のまえで起こっていることに、現実感というものは伴わない。
なにが起こっていたかを当事者が知るのは
すべてが終わったあと。時間が経過したあと。
血を流していた傷が、かさぶたになろうとしているころ。

この作品を拝読することは、筆者の心に刺さっているものを見ること。
ほんの少しだけおなじ視点をあたえられること。
そこに刺さっているのは、鉛筆の芯。
それが心臓の柔らかいところを貫いている。
自分から望んで刺したわけではない。遊びだと思って刺してみたら
それがびっくりするほど痛くて、遊びではないことに気づいたとき
もうそこから逃げられなくなっていた。

これは少年が青年になり、その鉛筆の芯をどうにかして自分のなかから
抜き取ろうとしている。そういう記録なのだと思う。
いちばん多感な時期にかけられた呪いを解くための記録。

その鉛筆の芯も呪いも、自分自身の一部として食べつくし
そうして消化し、昇華してみせようという試み。
ひとりの読者としてその試みを見守っていきたい。

つい偶数話の話ばかりしてしまったけれど
奇数話のなかに綴られる、垣間見える感性の鋭さもとても好きです。

★★★ Excellent!!!


まだすべてを読んだわけではないのだけれど、大体のことは他のレビュアーさんが言う通り。何て言えばいいのかな。

でもここにあるのは決して生々しく化膿して赤く爛れる腫れ物ような真新しい傷ではなく、過去と向き合う傷痕。だからか、それほどの不快感を伴うでもなく、読者も作者に触れることができるのではないかと思います。

相手を憎むでもなく、美化するでもなく。確かに静かに向き合う今の姿勢が心をうちます。

形のない心を書き出す。私もそうしてたくさんの物語を書きました。抱え込んだものが昇華されるといいですね。



★★ Very Good!!

人を選ぶ内容だと思います。

けれど、書いてある言葉の向こう側で、一生懸命に話しかけてきてくれる姿が見えるようで、だから私も一生懸命それを聞きたいと思いました。
それがエッセイなのではないかと思うので、そういう意味では、私の中で今のところ最強のエッセイだと思います。

私は読めてよかったです。
優しい言葉、どうもありがとうございました。


★★★ Excellent!!!

奇数話、感性の鋭い人だなと思う。
偶数話、向き合うのはつらい傷だろうなと思う。

ほのぼの、だけどそれだけじゃない。
前に進むために、目を背けたくても向き合わなくちゃいけない傷は誰しもあると思う。
読んでて苦しくなることがある。
でもこのエッセイを見つけた以上は、吐き出してくれたものをちゃんと終わりまで見届けたいと思う。

★★★ Excellent!!!

創作ではないノンフィクション。著者の生身の体験が記されています。
初めて読んだ時、著者の言葉づかいをとても好ましく思いました。読んでいると言葉にはこういう使い方があるんだな、と感心することばかりです。
その魅力をどのように言い表せばいいのか掴みあぐねていましたが、最近ようやくわかりました。
語りたい思いを伝える技術が卓越している、というのが私が感じていることに最も近い表現です。

それはきっとこのインターネットが発達した時代で身につけるには難しいことであり、物を書く者に必要不可欠な資質だと思います。

★★★ Excellent!!!

ご本人は、書くのが苦手と 謙遜なさるけど
この方ほど 読ませる 惹きこませる文を書く方が いるだろうか。

それは、受け取り難いことを書いている 興味本位ではなく
その文、文本体の 魅力であって、ご本人の魅力であるはず。

奇数話の 不思議な日常。
シュレディンガーのおじさん、どうか元気で。
今朝は、色々なものに おはようを つけてみたくなる。
車の運転で豹変する人、心当たりあり。

偶数話の せつなさ。
きっと 彼にとって、あの人は 憎むべき相手であり
同時に 忘れられない 永遠の想い人 なのだろう。
どう捉えていいか きっと 一生追い続ける人。
このことがなくば、自分は 形成されなかったかのように。
相手が 男でも、女でも、きっと替わりなく。

これからも、ずっと 見つめたい、そんな場所です。

★★★ Excellent!!!

連載を読み続けていくうちに、最初の淡々とした空気が、淡々としたまま切なさを積み上げていきます。

「あの人」への、どうにも言い表しようのない思い。決して分割のできない、慕わしさと憎さ。まだ幼かった心で、よく理解のできないままあの人と必死に結ばれている姿は、強烈に胸が痛みます。

奇数のお話の、現実の中から淡々と真実を掴み出す鋭さ。
偶数回と奇数回の内容のバランスもとても魅力的です。

読み進めるうちに、最初に書いたレビューの内容では納得がいかなくなり、書き直しに参りました…(笑)

読むほどに奥深く、切なくなる。そんな魅力に溢れた作品です。


★★★ Excellent!!!

なんだかココ最近、BLが書きたくなって、ぼちぼち読んだり書いたりしてるんですが。。リアル体験記は初めてです。
「ほのぼの」のタイトルにはふさわしくない(称賛しております)、鋭敏な著者の感性に基づく実体験は、指先に微電流が走るような感覚を覚えます。
男性視点による男性同士の性行為。。BL好きの女性が好むような精神的な交流よりも、性的な興味から始まって、お互いの身体の構造が同様である結果、どちらかが服従しなければならない。。つまりは。。マウンティング。。的な、ものなんでしょうか?
当時中学生だった著者は、おそらくその幼さにつけこまれて、年上の男性に常に下位マウンティングの関係を強いられ、そして現在に至るまで、薄っすらと悔しい思いを抱いておられるように感じられます。
著者と関係を持った男性は、著者のあらゆるワガママを容認しているところから察すると、彼なりに著者が大好きだったんでしょうが、常に自分が服従させられる側で愛玩の範囲を出ない関係では、なおさらイライラムカムカしてしまうんでしょうね。
なんだかツライ結末が待っていそうですが、冒頭話のヒジキ女に負けない醜い好奇心で、二人の関係の続きと結末が気になってたまりません。
。。果たして、ワタクシ、本当にBLを書きたいのか?
リアルに勝る虚構は。。ムナシイような;
ちょっと、NL書いてみよーかなと、御作を拝見して思いました。。しょせん、虚構ですがw ワタクシネタなんて、オハナシにもなりゃしねぇしw
長々とレビューすみません、心の底から。。続きを楽しみにしております!

★★★ Excellent!!!

確かにほのぼのしてます、和みます。
でもね、この内容。描かれてる内容はね、ちっともほのぼのじゃないいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい。

もっと深刻になっていい内容ですよね。これは。
ほのぼのさが逆に胸にささって痛いです。
怒りとか切なさとか苦しさとか、どのように表現すればよいのかわかりません。でもその感情もあいだにはさまれる一見ほのぼのしたエッセイにごまかされてしまいます。しかしそれこそが日常と呼ぶべきものなのかもしれない。
記憶の痛みと、歩いて行く景色。かき消し合って、響きあって、心の中で波紋として広がっていく。

車の件の最後の一文好きです。