2500円券

 マリは見知らぬ街で迷子になってずっと外をさ迷っていましたが、とうとうくたびれてしまい、近くにあった宿泊施設に入りました。そこは広い部屋にいくつもの天蓋付きベッドが場所も向きもバラバラに置かれています。個室は無いので宿泊者はそれぞれのベッドの上で過ごしていました。


 マリは一晩眠り、翌朝には荷物をまとめて外へ出る支度をして、フロントへ行ってお会計をしました。一晩7000円です。マリは1000円札二枚と2000円札一枚と2500円券(とても薄い紙でできています)一枚を出して、不足分の小銭を探して支払いを済ませました。


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