ピンクのプール
深夜、マリは大勢の人たちと大きなプールに入って楽しんでいました。そのプールの近くには宇宙船の空港があって、宇宙へ旅立つロケットが次々に飛んで行くのをプールの中からみんな見ていました。ネコの爪のような細い三日月も空に浮かんでいて好い眺めです。
プールの水が冷えてきた頃、スピーカーから「プールから上がってください」というアナウンスが流れました。近くにいた子が「お水、冷たいものね」とマリに言って笑って、一緒にプールから出ました。
翌日のお昼にみんなはまたプールに来ました。その日は青空にくっきりした輪郭の雲が浮いている、夏らしい好いお天気でした。プールに入る前に濃いピンク色のシャツを配られてそれを着て入るように指示をされました。ピンク色のプールを作る、という企画らしいです。たくさんの人がピンク色のシャツを着てプールに入るとプールの壁にみんなのピンク色が反射して水がピンク色に見えました。宇宙空港から飛び出したロケットから見たら、きっと不思議なピンク色のプールに見えるだろうな、とマリは思いました。
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