第19頁目
かなり懐かしい歌が曲が流れている。
著作権問題もあるので、全ての歌詞さえも記載できないが、
多分、昔のアイドルだろう?っぽい音楽。
オレは、音楽の聞こえる方へと耳を向けながら歩き出す・・・
・・・振り向きながらキョロキョロと探す。
まるで探偵みたいな素振りで音楽の聞こえる方へと足を運ぶ。
そしてようやく見つけた、三軒並ぶ店の一番右の店の隣の、
空き地?駐車場?
この辺から音楽が聞こえてくる・・・
足を途中から忍び足に変えながら、こっそり歩き出す。
歌詞は著作権が生じるが、歌のタイトルは著作権が生じない場合が多いらしい・・・
歌詞の一部を載せるに当たっては、著作権が生じないことも多いが、
全ての歌詞を載せるのには、かなり危険性がある。
アーチスト名も微妙に著作権があったりなかったりするらしい・・・
口ずさみたくてもくちずさめない歌詞・・・
この音楽、いつの日かラジオで流れていた音楽だ・・・
オレは音楽の聞こえる方へと歩き・・・
・・・足を止める。そこに何か看板が立っている。
【 所有地につき関係者以外立ち入り禁止 】と書いてある。
う~む。 この先は、この所有地と言うバリアで、前には進められないらしい。
足を止めた方向に背を向けて作業をする中年の小柄なおじさん?
今時珍しく大きなラジカセ。多分カセットテープから流れる音楽だろう。
テントを一生懸命に張っている光景が見える。
張った三角形のテントを固定するために、テントから張り伸ばした紐(ひも)を緊張させ・・・その紐の輪に土めがけて鉄のクイを叩きテントの形を固定させていた。
汗を溢れるほどに額から流し、小柄なおじさん?の額に巻かれたねじり鉢巻きがズレかかっていた。
ジーつと見ていると、その小柄なおじさんは、オレの方を向く。
@(アット)マークのような、牛乳瓶の底のような、ぶ厚いレンズの黒縁の丸いめがね・・・
今時、こんなぶ厚いメガネを見るのは久しぶりのような気がする。
現代は、薄型レンズが主流の中、こんな人がまだ居たのかと不思議な眼差しで見つめている。
テカテカの髪で右から七・三分けの髪。に、だんごっ鼻に、大福のような輪郭の小太りの頬に小太りの身体(からだ)。
セカセカと動く、身体(からだ)には似合わない行動動作。
なんて言おうか・・・簡単に言うと『 機敏 』だ。
まあ、何かをしている事は事実だと判ったオレは、自分の部屋へと再び足を向けて歩き出す・・・
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