最終話 未来、世界は続行中


 「え?いや、え?」

 

 戸惑っている。

今俺は非常に戸惑っている。

混乱している。


 「未来に行ってなんかするんじゃないのん?敵倒したりさ」

 「なんか、訛ってません?というか別にすることなんてないですよ?」


 ・・・・・・マジで?


 「え、や、でも行くだけで未来なんて変わるのか?」


 地球が救えるのか?


 「はい、未来に行く目的は、その時代の何かに干渉することではありません。ただ行けば。それで、それだけでいいんです」

 「で、でも、なんで・・・・・・?なんで未来に行くだけで・・・」


 アロラは、指を立てて言う。


 「ほら、よく言うじゃないですか。タイムパラ・・・なんちゃら。いや、それは違いますね」


 ・・・・・・。


 「ええと、・・・・・・忘れました」


 「そこっ!!そこ重要だよっ!!?」


 「まぁとりあえず、この時代の人間が未来に行くことで運命が変わるんです」


 適当ではないだろうか。


 「というかさ、それ俺じゃなくてもよくね?」

 

 「いいえ。彼方さんじゃないとダメです!」


 俺の言葉に、すぐに切り返してきた。


 「幼いころから女神と関わりを持っていた彼方さんしか、時間航行は出来ませんよ」


 アロラが身を乗り出し、自信たっぷりに言う。

なんで、そんなドヤ顔?

・・・・・・っていうか、え?


 「幼いころからって・・・」


 ふと、何かが蘇ってくる。

記憶ーーーー。


 「あ、思い出さなくて大丈夫ですよ」


 キッパリと静止された。制された。


 「うぉい!!今、もうちょいで何か思い出せそうだった、ってか、そういうフラグじゃないのか!?」


 「ほら、とにかく、決意が固まったのなら早く行きましょう」


 こ、こいつ・・・・・・。

ほんと、こういうとこあるよな。あたりキッツい。

最近、また毒舌度に磨きがかかったんじゃね?

キツさLv.80オーバーだろ。


 「わかったよ。行くぞ」


 だからこそ、俺も頭をかきながら、しぶしぶ、ぐちぐち言いながら、アロラの差し出した手を掴む。


 「では、未来へGO!」

 「・・・おー」


 目の前がパァッと明るくなり、体が光に包まれる。


 未来、世界は滅びるらしい。

だから、行くか。

未来、世界を救いに。


 まぁ、つっても行くだけらしいんだけど。





 


 運命は書き換わり、

未来、世界は救われた。


 過去に戻ってきた俺は、また学校に行く。

面倒臭いって気持ちもまだ抜けてはいないけれど。

先輩や、に会いに。


 未来は救われた。

なのに目的を果たしたはずのアロラはまだ俺の家に居候中だ。

あいつは何がしたいんだか。


 

 「二人とも、お、おはよ」

 「あ、先輩。おはようございます」

 「おはようございます」


 それと、余談というか、追記というか。

俺と、先輩の仲もまぁ、良い。


 「まぁ、良いってなんですか。ラブラブじゃないですか」


 うぐっ。


と、とにかく、そんなわけで、


 「どんなわけですか」


 あーーーーーーーっ!!うるっさいな、もうっ!!!

とにかく!!!これにて、



 終!!!

 


 


____________________________________



 無理矢理感を残して終わりました。

未来、世界は滅びるらしい。

途中、投稿が遅れに遅れていたりしましたが。

ありがとうございました。

楽しかったです。


ではでは、これにて、終!!!

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未来、世界は滅びるらしい 御劔シュガー @mithurugi

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