第30話 バイバイGW


 「んじゃ、そろそろ飯にすっかね」

腕時計で現在時刻を確認しながら俺は2人に呼びかける。

「はい、わかりました」

愛音も頷き返してくる。

 満場一致。 

俺達はショッピングモール1階のレストラン通りに向かう。



 「2人はなんか食べたいものとかあるか?」

見渡す限りのレストラン。

何を食べるか迷った俺は美少女達に意見を求めた。

答えたのは愛音。

「ラーメンが、いい」

 ラーメン、か。

ふむ、女連れで入るのは気が引けるところだが、妹様はこう見えて大のラーメン好きだ。

カップラーメンばかりじゃなく久々に普通のラーメンも悪くないかもしれない。

「アロラもそれでいいか?」

「はい、私は何でもいいですよ」

にこりと微笑み返すアロラ。

 よし、じゃ入るかラーメン屋。



 俺は醤油ラーメン、アロラは冷麺。

そして愛音はとんこつラーメンを頼んだ。

注文して5分くらいでテーブルの上にメニューが揃った。

「んじゃ、いただきまぁす」

俺の後に2人も続いて手を合わせる。


 


 久々に食べたラーメンはちょー美味かった。





 「お腹一杯ですね」

アロラが歩きながらお腹をさする。

ちょっとおっさん臭いぞお前。

「私は女です!」

「・・・?どう、したの。アロラさん」

愛音が首を傾げる。

 そりゃそうだ。

いきなり自分の性別を叫ぶって、カミングアウトにもならねぇよ。

「い、いえいえっ!少し自分を見失ってました・・・・・・」


 後ろを歩く2人を見て思う。


 こうして見ると、姉妹みたいだなーーー。


 いやまぁ髪の色も違うし、顔も似てないけど。

こいつらも、結構仲良くなったのかな。


「どうしたの?お兄ちゃん。ニヤニヤして、気持ち悪いよ」

「どうしたんですか彼方さん。にやけないで下さい。気持ち悪いです」


 ・・・・・・・・・仲良いなぁ。





 午後は、日常用品を少し買ってから、自宅に戻った。

これで、ゴールデンウィークも終わりってわけだ。


 最後に、さらば!GW!!!!

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