澄行かば藤の花房匂ひけり

 素敵な小説に出逢ったので紹介しますね。カクヨムに掲載されています。時代小説です。

九藤朋著『澄行かば藤の花房匂ひけり』です。


 主人公は刀工(刀職人)で、かなりの腕の持ち主の赤七という男です。でも、彼は穏やかで驕ったようなところもなく、刀工仲間にも、弟子にも好かれていました。しかし、そんな彼にも妬みを抱く人がいたのです。

 赤七の腕を切り落とそうと企んだその人の計画は結局失敗に終わり、反対に自分の腕を切り落とされてしまいます。

 ここからがドラマなんですが、赤七は自分を襲うほどの恨みを持たれていたこと、そして仲間の腕が切り落とされてしまったことにショックを受けて、仕事ができなくなるのです。

 そんな彼を心配した鍔職人が訪ねてきてくれます。


 どんなに素晴らしい人でも、万人に好かれることは出来ないし、万人に嫌われることもない。人生は生きている限り挫折や救いがある。そんなことを教えてくれる短編小説でした。


 今、熊本はいろいろ精神的にもきついですが、これを読んだら少し頑張ってみようかなって思えました。


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