きみはいい子

 人間関係に疲れた人、どうしたら良いかわからず足掻いている人、中脇初枝著『きみはいい子』を読んでみませんか?


 住宅やアパートが次々にたち、町の名前にもなっている桜もなくなってしまった桜ヶ丘小学校。


 そこに赴任した小学校の先生は、1年生の担任になります。でも何故かだんだん思っていたクラス作りができなくなっていきます。


 こちらは、あるマンションに住むお母さん。公園で近所のお洒落なママ友とおしゃべり中です。子供たちは楽しそうに公園で遊んでいます。その様子を笑顔で見つめるお母さん達。

(これは言うことを聞かなかった分!これは今部屋が靴で汚れた分!)

 マンションに帰ると彼女は、娘の体を力一杯叩きます。心では助けを求めながら。


「こんにちは。さようなら」

「はい、さようなら」

 あるおばあちゃんは、毎日下校中に挨拶してくれる子供に返事を返すのが習慣になっています。ボケていると噂になっているおばあちゃんです。先日は、お金を払い忘れて、スーパーを出ようとしてしまいました。

「鍵、貸してください。家の鍵を忘れました。鍵を貸してください」

 ある日。いつも挨拶してくれる子供が、おばあちゃんに不思議なことを言ってきました。そこでおばあちゃんは、その子を家に招いてお母さんの帰りを待つことにします。



 一見、なんの関係もない彼らは、同じ町にすんでいる人達です。そして、それぞれが、少しのきっかけで出会い、すれ違います。


 下を向いていた主人公達は、少しずつ前を向いて歩くように、心に変化が生まれます。本当に少しですが、これを読むと、どんな人にも悩みがあって、自分だけじゃないと勇気をもらえます。

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