開幕~全ては宇宙船団・魔王軍のために~

「さすが、魔王様ですね。突然ネタを振られても、的確にモノマネしてくれました!」

「……き、貴様。前回から引き続き我のモノマネをしおったな!? と言うか連れ回したゴースト以外には秘密だったのに、何故貴様が知っているんだっ!」

「前回参加してた商人さんがスマホで録画してたんですよ。テンションが自分に合わないから、側近さんにネタ貸すって言って動画をくれました」

「え、スマホあるのこの世界っ!?」

「ふふふ、いつから現代技術が広がってないファンタジー世界だと錯覚していたのです? モノマネ大好きな者が溢れている世界なんですから、モノマネの練習に便利なツールが蔓延るのは当然です!」

「う、うるさい! 絶対我を時代遅れにするために後付けで用意した設定であろう!? 我々の設定があまり語られてないからって、勝手な事をしおってぇ!」

≪魔王様、血圧を上昇させると健康に害が及びます。別の話題に入る事をおすすめします≫

「そうですよ。ほら、魔王様のネタも面白かったですよ! あれにはモデルとかいるんですか?」

「……一度ひどい手段で倒した冒険者が、復活能力持ってやって来た時に聞いた台詞だ。ああいう手合いは、性格歪んでるからかキザったらしい台詞をずっと言い続けてウザさが印象に残るのだ」

≪理解可能。私のネタも、知り合いのマザーのウザい口癖を模倣して作成された物です≫

「知り合いのマザーって、この世界マザーコンピュータ何台あるんだ……」

「とにかく、前座はここまでです! ここからはいつも通りのモノマネ大会としゃれこみましょう! 全ては宇宙船団・魔王軍のためにぃッ!」

「まだ引きずってるのか、宇宙船団コント」

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