第53話:愛の形
えーっと、言っちゃいました。
まあ、本心です。
だって気持ちはわかるんですよ。
20年ほど前、私はみなさんと同じようにそういう負の要因をたくさ~ん持つ立場でしたから。
さて。
私は感想に愛が必要だと言いました。
でも、そういう感想が欲しい方々に必要な愛の形は、なんでしょうか。
優しさでしょうか。
いや、きっと優しさなんていらないでしょう。
なにしろ本当に彼らが欲しいのは、「感想」自体ではないと思うのです。
その負の要因を打ち破るための何かきっかけが欲しい。
だからこそ、誰でもいい、そのヒントをくれ!
え? 芳賀概夢?
そんな奴知らんけど、もう藁をもつかむ思いなんだ!
もう、よくわからない藁でもいい!
なんでもいいから感想をくれ!
誰でもいいから、光明を見せてくれ!
少しでもモチベーションをくれ!
……そんな思いがないと、見ず知らずの、しかもプロでも何でもない人に感想をくださいなんて頼まないと思うんですよ。
そして、そういう人に渡す愛は、「厳しさ」じゃなきゃいけないわけです。
「おもしろいよ」「期待しているよ」では、きっと何も変わらない。
その時だけのモチベーションは上がるけど、光明は見えない。
進化しなければ、持続的なモチベーションにはならない。
これも私の経験談なわけですが、本当に恥をかいてきましたし、今もかいています。
でも、「厳しさ」を「愛」と受けとれるには、やはり強さが必要なんです。
趣味で書いていると割り切っている人は、そこまできっと抵抗力がありません。
「プロになりたい」という強い思いがないと、やはり「厳しさ」を「愛」に変換できないんですよ。
私は、趣味で書いているという人と、プロになりたいという人では、まったく感想の内容を変えて書いています。
だから、趣味の人に助言をしたとしても、「厳しさ」という愛は与えません。
でも、今回のテーマは「本気の感想」です。
だから、「プロ志望の人」ということに限らせていただきました。
(まあ、実はそういう意味だったのですよ、あの条件は……)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます