第48話:レビューと感想の違い(4)

 もうひとつ、第三者向けと当事者向けで異なるとこがあります。


 「レビュー」は第三者向けに書くのが基本なので、その内容には一般性が必要になります。

 私はそう考えています。

 つまり、「おもしろくなかった」だけではなく、「多くの人が面白くないと判断する」のか、それとも「一部の人が面白くないと判断する」のかは、明確にしておかないといけないと思っています。

 それにレビューは、「評論」というぐらいですから、論理的であるべきです。

 感情で語るだけでは、レビューとは言えないのです。


 対して「感想」は、書いている人の個人的なものです。

 だから、自分がおもしろくなければ、それがもう感想そのものです。

 こちらはまさに、感情を素直に語るものではないかと思います。

 それだけに残酷になりがちですが……。

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