第二章:戦い方に関する話
第37話:Webラノベを書く前に
まず最初に、何度も断っていますが、この第二部は「小説の書き方」みたいなものではありません。
そういうのは、他の方の作品で勉強してください。
これはむしろ、もう小説は描き続けているけど、なんか行き詰った感のある人に、ヒントとなるかもしれないことを書いているつもりです。
もう、ん十年ととりあえず物書きを続けている身として、思いついたことを垂れ流しているので、その中で何かしら読んだ人が、参考になるものが見つかれば幸いだなと思います。
さて。
今回は、Webラノベを書こうと思った時の話です。
とりあえず、友人の小説家に薦められて覗いたのは、「小説家になろう」でした。
見た瞬間、本当に衝撃的でした。
異世界、転生、チート的能力、令嬢、勇者、魔王、エトセトラ、エトセトラ……。
最初に、「小説家になろう」などのランキングを見たときに、本気で「大丈夫なのか?」と心配になるほど、似たり寄ったりの設定に圧倒されました。
オリジナリティはどこに消えた?
どれも似たり寄ったり。
しかも、小説とは言えない文章の多いこと……。
日間ランキングであがっている小説を読んでも面白くないのがたくさん。
そんなところが、私の最初の感想でした。
本気で小説のこれからを心配したほどでした。
しかし、読者がそこには確かにいて、読まれている世界があるわけです。
読まれる読み物と、読まれない小説が、その新しい世界で明暗を分けていました。
そこにあったのは、善し悪しではなく、需要と供給だったのです。
小説全部が別にそういうものにとってかわられたというわけではありません。
「その世界」は、「そういうもの」だったということなのです。
まあ、見ているだけではせんなきこと。
とりあえずは、突っこんでみないと、感触もわかりません。
そこで、過去の小説をそのままアップしてみました。
結果は、悲惨なものでした(笑)。
読んだ人さえ感想をくれない世界。
せめて足跡代わりに1ポイントぐらい落としていってくれるのかと思ったら、そんなことはかけらもない寒々とした世界。
大昔、パソコン通信でやっていた小説BBS等とは反応が全く違い、これまた衝撃的でした。
まあ、無策ですから、そんなものでしょう。
やはり、「この世界」に「このまま」ではだめなのです。
一般の公募の世界とは、違うわけです。
そこで私が考えたのは、この世界での立ち位置でした。
ようするに、流行に乗って「呑まれる」のか、それとも流行など無視して、我が道を行くのか。
流行に乗ることを嫌悪する人は多いでしょう。
「読まれるために読者に媚びを売るのか」とか、「もうけるためなら主義主張を捨てる金亡者と変わらない」とか、そういう意見もあるかもしれません。
それに「アイデンティティを失う」と感じる人もいるかもしれません。
特に芸術家的思考の方は受け入れがたいでしょう。
しかし、流れに逆らって我が道を行けるほど、私の文才は優れていません!(きっぱり!)
ならば、どうするのか?
それを判断するためには、まず現状を理解する必要がありました。
つまり、牛丼小説の世界への冒険でした。
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