第19話 この世界と魔法。
僕の表情をみたカインさんは溜め息をついて話し出した。
説明おつー。
すいません真面目に聞きます。だから拳を握らないで!
「はぁ…いいかい?まず魔法というのは一般に誰でもが使える技能ではない。そしてその属性は生活魔法を別にしても使えて一つ。優秀なものでも二つだ。それを君は全属性が使えるって…」
「…あー、ええっと…もしかしなくても僕珍生物…」
自分で自分を指差して言うとカインさんは頭痛が痛いみたいな顔で頷く。
まじっすかー。
いや、チートってのはわかってるんですけど…やっぱり実感はないなぁ。
ふわふわした曖昧な表情の僕にカインさんも困った顔をした。
「俺も君のような存在に会うのははじめてだから確たる事ではないかもしれないけど、その力をあまり大っぴらにしない方がいいな。何処にでも欲深いものがいるからね…」
カインさんの言葉で少し頭が冷える。
ちょっと浮かれてたかも。
チートって凄いけど、かっこよくみえるのは第三者だからこそのほほんと見てられるのであって…。
以前みたことあるラノベではいろんな権力者に狙われたりしてたよー!!
主人公って楽できそうに見えて全然楽じゃなかったよ!?
魔法チートひゃっはーとか思ってた僕を殴りたいイイイ!
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