第16話 説明、求む!
二つ折りのガラケーの画面には着信の文字があった。
母親からのものかと考えたのは一瞬で、送り主に半眼になる。
何時の間に登録したのか〈神様\(^o^)/〉というふざけた名前が画面に踊っていた。
それはメールだったのでひとまず置いといて。
「あ、もしもしお母さん?僕だけど。実は異世界で生きてくことになったから。…うん…うん、そう。じゃあ元気でね。お父さんにもよろしく」
僕のことは一人立ちしたと思ってくれたみたいです、はい。
お母さんはパートで働いているし、お父さんは教師だし離婚して別の家庭を築いているので、まあ大丈夫だよね。
お母さんは一人になっちゃうけど柴犬のナツコがついてる。
あ、たまにナツコの写メ見て僕も癒されてます。
お腹ぽっこりした太めの柴犬です。かわいいでしょー?
これでいて体重は標準なんだよ。
とりあえず連絡したしこれでOKっと。
この間カインさんはポカーンと口を開けて僕を見ていた。
うん、まあワケわかんないよね。
「…あー、異世界人だということはわかってるつもりだったけどそのー」
「あー、うん。説明、デスヨネー」
とりあえず携帯はもとの世界から持ってきた通信機であり、僕には作れないので解体などは勘弁してほしいこと、失神してる間に神様にあったことを説明した。
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