第6話 放送室で××する時は、スイッチの確認を

「いやぁ、ホンマ、よう来てくれはりました!」

 ボブカットで薄い茶色に染められた髪は、何とも言えない良い匂いがした。

「だぁれも来うへんから、もうヒマでヒマでしょうがなかったわー」

 潤ませて僕を見つめる瞳は、まるで宝石のように透き通って美しかった。

「それにしてもまさかみんなを薙ぎ倒して来るやなんて……」

 おまけに先ほどから押し付けられる胸の膨らみは、なんとも豊満で柔らかく。

「おにーさん、見かけによらず強いんやなぁ」

 さきほど頬に触れた唇もまた、瑞々しい魅惑の弾力に溢れていた……

「センパイ、デレデレしすぎですっ。てか、女もセンパイから離れるのですー!」

 そんな僕たちの横で瑠璃ちゃんが頬を膨らませ、おもむろに片足を天高く振り上げる。

 おおっ、見知らぬ女の子の情熱的な抱擁もさることながら、やっぱり瑠璃ちゃんの縞パンも捨てがたいなんて思う暇も無く

「ぎゃふ!」

 瑠璃ちゃん渾身の踵落しが、突然僕に抱きついてきた女の子の脳天に直撃した。


「あはは、さっきは思わず取り乱してもーて、すみませんでしたなぁ」

 頭に大きなたんこぶを作りつつ、女の子は笑って紅茶のペットボトルを差し出してくれた。

「うち、陳 生日って言います。よろしゅうな、おふたりさん」

 そう言って何故か関西弁で話す中国からの留学生の陳さんは、たわわな胸を揺らしつつ僕たちにお辞儀をした。



 話は十分ほど前に遡る。

 音楽室で見つけた鍵で三階へのシャッターを開けると、廊下には溢れんばかりの化け物たちがひしめきあっていた。

 定番のゾンビに、のっぺらぼう。フランケンシュタインに、落ち武者。ドラキュラから歩く人体模型まで。古今東西、ありとあらゆる化け物たちが徘徊し、一斉に僕たちの方に振り向く。

 おおう、作り物とは分かっていても、なかなかの大迫力。思わずおしっこちびりそう。

「セ、センパイ……」

「どうしたの、瑠璃ちゃん? もしかしておしっこちびっちゃった?」

「おもらしなんかしてないですっ! それよりもアレを見てください!」

 瑠璃ちゃんが指差すのはニ十メートルほど先、廊下の突き当たりにある「放送室」のプレートを掲げた一室。ここからの救難放送を受けて、三階までやって来たわけだけど……あ、マズイ、今まさに化け物たちが扉をぶち破り、中に押し入ろうとしているじゃないか。

「やばいぞ、急がないと」

 僕は言葉とは裏腹に、ルールに則ってカメラをすかさず構える。

 化け物たちの集団は迫力があるものの、僕たちに気付いても襲いかかってはこなかった。それはあたかも彼らが演出のために存在しているような感じで、僕はすぐに真意を理解した。

「さすがにこの人数相手では分が悪い。ここは僕が奴らを怯ませるから、瑠璃ちゃんは僕の後ろに隠れて」

 我ながら格好いいセリフを吐きながら、連続でシャッターを切る。

 その全てに、問答無用で化け物の群れに飛び込んでいく瑠璃ちゃんの姿をとらえていた。

 えええええ? 瑠璃ちゃん、空気読もうよ!

「センパイ、突破するです!」

 化け物たちの群れをパンチ、キックで次々と薙ぎ倒していく瑠璃ちゃん。その光景はどこか大昔のファミコンソフトを彷彿とさせた。

 結局、瑠璃ちゃんが正拳突きを繰り出したり、ハイキックでKOする度に「アチョ! アチョ!」と効果音を入れる事ぐらいしか僕には出来なかった。


 そして廊下に気を失った化け物たちの山を築き上げ、放送室の中の人に呼びかけたら、いきなり巨乳の女の子が出てきて僕に抱きついてきた、というわけである。



「それにしても……」

 廊下の様子を確認して戻ってきた陳さんは、放送室の長椅子に座る僕たちを呆れたように見つめる。

「仮にも上級生をボコるなんて、栗栖君言うたっけ、あんた、ホンマ見かけによらず後先考えないデンジャラス野郎なんやなぁ」

「いやー、それはー」

 僕は言葉を濁しつつ、どう答えようかと考えを巡らせる。

「あのー、すみませんです」

 そんな僕たちに、ペットボトルの紅茶を舐めるようにチビチビ飲んでいた瑠璃ちゃんが不思議そうな顔で割って入ってくる。

「上級生ってどういう意味です? 私、化け物とは戦いましたけど、上級生の皆さんなんてここまで誰も見てないです……」

 あー、うん、そうだよね、やっぱりそこに辿り着くよね……。

 僕はますますどのように誤魔化そうかと頭をフル回転させる。するとこれまた怪訝そうな表情を浮かべた陳さんが僕に耳打ちしてきた。

(えーと、もしかしてこの子、これがホンモノのお化け屋敷やって思うとるの?)

(あはは、実はそうなんです。どーしましょ?)

(じゃあ、みんなをボコったのも……)

(ハイ、カノジョデス。ボクハナニモシテマセン。ゴメンナサイ)

 思わず片言で返事してしまう。そんな僕を先ほど以上に呆れた顔で見つめる陳さん。やめてー、そんな目で見ないでー、こう見えて実は何の役にも立っていない自分の存在意義に疑問やら、純粋な瑠璃ちゃんを騙している事に罪悪感を持ってるんだからぁ。

 やがて陳さんはふぅと溜息をつくと、神妙な面持ちで瑠璃ちゃんに対面した。

「あんなぁ、すごい言い辛いんやけど……瑠璃ちゃんが倒した化け物たちな、実はみんな三年の生徒やねん」

「えっ!?」

 あ、言っちゃったよ、この人。

 瑠璃ちゃんは動揺して、僕に「ウソですよね?」と目で合図を送ってくる。

 どう答えたものかと悩む僕を、しかし、陳さんが救ってくれた。

「アレは学祭が始まる前の夜やった。ウチら三年生は最後の思い出にと、この旧校舎を使ったお化け屋敷に情熱を燃やしてたんや」

 遠い眼をして話し始める陳さん。

「しかし、そんなウチらに悲劇が起きた。なんと、旧校舎にはホンモノのおばけが棲み付いておったんや。次々とお化けに取り憑かれ、化け物になっていく仲間達。それでもなんとか数名は生き延びて、この放送室に立て篭もった」

 陳さんはそこで一呼吸置く。

 思わず僕も瑠璃ちゃんも話に引き込まれていた。

「しかし、ずっとここに立て篭もっても状況は変わらへん。ウチらは何とか脱出して、外に助けを求められへんかと勇気を出して校内を探索した。多くの犠牲者を出してもーたけど、なんとか生徒会室にいる親玉を倒せばみんなが元に戻り、外へ出られる事を突き止めたんや。そして昨日、最後の仲間やった子が『親玉、倒してくるで』と言って出て行ったけど、いまだに帰ってこうへんねん」

 陳さんがぎゅっと拳を握って悔しそうな表情を浮かべる。

「ホンマはウチも一緒に行きたかった。けど、最後の仲間の子がな、ウチに言ったんや。『あんたまで倒されたら、誰がこの情報を助けに来てくれた人に伝えるんや? あんたはここに居な。ここなら飲み物もある。暇つぶしに最適なこち亀も既刊分全て揃うておる』ってな。そして今、ついにあんたらが来てくれたんや」

 陳さんは感極まったように、ガバっと瑠璃ちゃんに抱きついた。

 そしてさりげなく僕だけに分かるようチロっと舌を出す。

 僕は「『こち亀』の下りはいらん」と目力でコメントを返した。

「えと、つまり、私が倒してきたのは三年生だけど三年生じゃないってことです?」

「その通りやー。てなわけやから、瑠璃ちゃんが罪の意識なんて持たんでええんやで」

 瑠璃ちゃんの頭を撫でながら「もっともこんないたいけな子を騙しているあんたは別やけどなー」と言いたげな表情で、陳さんは僕を軽く睨む。

 勘弁してほしかった。

「さて、ここまで来れたあんさんらにウチが渡せるのはこの情報と、あとひとつ……」

 瑠璃ちゃんへの抱擁を終わらせた陳さんは、おもむろに首もとのリボンを外し、さらにシャツのボタンを……。

「って、瑠璃ちゃん、目隠しされたら見えないよ」

「センパイは見なくていいのですっ!」

「ダメだよっ! だって陳さんの胸元にボスの倒し方とか、謎の暗号とか、村に古くから伝わる子守唄とか書かれてあるんでしょ? だったら、僕も見なきゃ! ホント、性的な、いやもとい誠実な意味で!!」

「あんた、エロいなぁ。ほら、もう終わったから目隠しせんでええで」

 瑠璃ちゃんの両手がそっと僕のまぶたから離れる。再び視界を取り戻した僕の目の前には、先ほどと何ら変わらない陳さんが立っていた。

 がっかりだ。死ぬほどがっかりだ。この世には神様も仏様もいないんだ。

「あからさまにがっかりしなさんなや。それより、ほれ」

 陳さんは苦笑すると、古めかしく大きな鍵を僕たちに見せ付けた。

「そんな大きな鍵を胸元に隠してたですかっ!?」

 瑠璃ちゃんがショックと言わんばかりに驚きつつ、自分の胸元に手をやって溜息をつく。

「なるほど、そういうことか。よし、胸の温もりが冷める前に僕がいただきます!」

 そして僕は鍵に手を伸ばし……ぺしっとその手を陳さんに払いのけられた。

「何が『そういうことか』やねん。キミ、ちょっとエロキャラに走りすぎてるで。それに瑠璃ちゃん、そんなに溜息つかない。溜息つくと幸せが逃げるんやで。大丈夫やって、瑠璃ちゃんも栗栖君に揉んでもらえばこれぐらいすぐ大きうなる」

「はい! この男・栗栖、誠心誠意揉ませていただきますっ!」

 思わず直立不動の体勢で敬礼までしてしまう。

 って、しまった、ほんのりお色気イベントの雰囲気に呑まれて、とんでもない事を言ってしまった。

 おそるおそるチラリと瑠璃ちゃんの様子を伺うと、うう、やっぱり真っ赤な顔して俯いている。

 マズイ。マズイ。マズイ。

 これはやってしまったぞ。

 なんせ相手はあの純粋無垢な瑠璃ちゃんだ。

 エロトークにノリツッコミ出来るとは思えない。

 それどころか「栗栖センパイがそんなにエッチだったなんて知らなかったのです。もう金輪際、私に話しかけないでほしいのです」なんて事になってもおかしくないぞ。

 ヤバイ。ヤバイ。ヤバイ。

 何とかフォローしないと。

「って、何言わせるねーん。陳さんこそエロエロやないかーい!」

 僕は脳をフル回転させた挙句、会心の一人ボケツッコミを炸裂させてみた。

 ど、どうかな?

 うまく誤魔化せたか?

「ほーお、中国生まれでも、心は関西人のウチにボケツッコミを入れるとはおもろいやんか。ええで、その勝負、受けて立ったるわ」

 うわわ、やめろー、関西人やったら空気ぐらい読めよボケぇ。今はそれどころじゃないだろうがーっ!

 思いもよらぬ陳さんの乱入に、ますます頭が混乱する。

 と、そこへ

「……かもしれないです」

 瑠璃ちゃんが僕のシャツをぎゅっとつまみながら、小声で何かを話しかけてきた。

「え? あ、えーと、ごめん。聞こえなかった」

 本当に小さな声だったし、僕も混乱していたので本当に聞こえなかった。

 なのに瑠璃ちゃんは顔を真っ赤にして「センパイ、ズルいです」と呟いた後、

「その……いつか……お願いするかも……しれないです」

 と、とても恥ずかしそうに言葉を紡いだ。

 一瞬、何をお願いされるのか分からなかった。

 が、すぐにそれを理解すると、たちまち僕の顔もまるで火が灯されたかのように赤くなるのを感じた。

 えっ? えっ? それってつまり……

「何をぼさっとしとるねん!? 今、ウチがボケたやろうがっ、はよう突っ込めやー!」

 何かボケを披露していたらしい陳さんが怒鳴った。ええっ? 突っ込むって何を? どこにー!?

 もはや何が何やらわけが分からない。

 耳まで真っ赤になって俯く瑠璃ちゃん。

 先ほどから何かとわめき散らしている陳さん。

 そして、混乱の境地に立たされる僕。

 話が見事に脱線しまくっていた。


「で、どこまで進んだんやったっけ?」

 数分後、ようやく僕たちは正常状態に戻り、話を再開していた。

「えーと、確か鍵の話をしてたです」

 頭からぷしゅーと熱を放出していた瑠璃ちゃんも、今はすっかり元通りだ。むしろちょっと機嫌がいい感じがする。

「あ、そやそや。これな」

 おそらくは真鍮製の、長さ十センチほどの古めかしい鍵。いかにもこの旧校舎に似つかわしいものだった。

 三年生最後の生き残りである陳さん、その彼女が魅惑の谷間に隠していたほどの鍵だ。それはつまり……

「ラスボスが待ち受ける生徒会室の鍵、ですね?」

 僕は壁にもたれつつ両腕を組み、雰囲気たっぷりに言ってみせた。

「うんにゃ、違うで」

 違うんかいっ!

 雰囲気を出していた分、恥かしさが倍増した。

「これはな……瑠璃ちゃん、ちょっと耳貸してくれへん」

 不思議そうな表情を浮かべて耳を近づける瑠璃ちゃんに、陳さんが何かを囁いた瞬間、瑠璃ちゃんの顔がまたぼっと赤くなった。

「な? 必要やろ?」

「は、はひ、です」

 ニヤリと笑う陳さんに対して、瑠璃ちゃんは呂律が回らない。

 加えて、急にもじもじと両膝をすり合わせ始めた。

 明らかに様子がおかしい。陳さん、また何か余計な事を吹き込んだのだろうか。

「あ、あの! ちょっと私、用事を思い出したのです!」

 その変調ぶりに「大丈夫?」と声をかけようとした時だった。急に瑠璃ちゃんがそんな事を言い出した。

「え? 用事って?」

「すぐに終わるのです。センパイはここで待っていて欲しいのです。絶対、付いてきちゃダメなのです」

 そして笑っている陳さんから鍵を受け取る。

「あ、あの、場所はどこなのですか?」

「二階に降りてすぐのところや」

「分かりましたです! では、行ってくるですー」

 僕が止める間もなく、ものすごい勢いで瑠璃ちゃんは部屋を飛び出していく。

 その様子にさすがの僕も、なんとなく意味が分かった。

「てか、なんで、そんな鍵を重要そうに持ってるんですか?」

「なに言うとるんー。男の子はその辺でしゅぱーと終わらせたええんやろうけど、女の子はそうもいかへんねん。そう考えたら重要やんか?」

「いや、そもそも鍵を掛ける事自体、意味がわかんない」

「アホやなぁ。みんな変装しとるんやで。正体が分からんのをいいことに、男の子は何をしよるか分からへんやろ。思春期真っ盛りの男の子なんて飢えた狼やんかー」

 そして陳さんは一言「栗栖君かて、さっき、ウチの『ツッコミ』言う言葉になにやらオモロイ反応してたしなぁ」とダメ押しをした。

「うぉ、どうして分かったし? てか、むしろそこを封鎖して、その、女の子が漏らしちゃった方が問題でしょうが!」

「そんなん、お化け屋敷っちゅー出し物をする以上、封鎖しようがしまいが起きる可能性はあることやんか」

 陳さんは手をひらひらさせて、ケラケラ笑った。

「さて、それはそうと。瑠璃ちゃんもいなくなった事だし、栗栖君は違うモノ出して、スッキリしような?」

 ……はい?

 唐突に陳さんが僕との距離を詰めてきた。

 ちょっと、ちょっと。なんだ、この展開?

「さっき抱きついた時にな、うち、ちょっと感心したんやで。栗栖君、結構立派なもんを持ってるなぁ、って」

 そして陳さんは上唇を妖艶に舐める。エロかった。エロエロだった。

 極め付けに陳さんが僕の前で跪く。自然と僕のナニが陳さんの目の前となり、血液が体の一部分に集まるのを感じる。

 ああ、やめろ。やめてくれ。僕は瑠璃ちゃん一筋なんだ。

 でも、出来れば優しくエスコートしてください、お願いします。

「ふふふ。これで今まで色々やんちゃしてきたんやろ? さぁ、全部出してな?」

 そして陳さんは腰の、とあるジッパーを開けて、中のモノを取り出した。


「あはっ、いっぱい出たなぁ」

 一分後、陳さんはそれを両手で受け止めて、うっとりと見つめていた。

「えーと、いい加減やめてくんないかな、そのエロ表現」

 恍惚とする陳さんとは裏腹に、僕はすっかり失望していた。

「なんや、出すもの出したら、後はポイなんか? 酷いなぁ、栗栖君は」

「酷いのはあんただ! 出すものだしてスッキリしようとか、結構立派なもん持ってるとか期待させる事言って、実際は僕のウエストポーチから撮影済みのフィルムを取り出しただけじゃないかぁぁぁぁぁ!!」

「そやで。勿論立派なものってゆーのは、栗栖君のカメラの事や」

「悪女だ! 純情な少年を誑かす悪女だ、あんたはーっ」

 思わず魂の叫びをあげてしまう。

 にもかかわらず、陳さんは素知らぬ顔でフィルムを回収すると「んじゃ、うちは早速コレ、現像してくるわ」と腰を上げた。

「現像? どうしてまたそんなに急いで?」

「こういうのは記憶が新しいうちにやってしまった方がいいねん。ほら、遊園地のジェットコースターを乗り終えた後に、写真を買いませんかってのがあるやろ? その時のテンションを借りて売り捌こうってのは結構効果的なんやで」

 関西弁で言われると、何とも言えない説得力があった。

「んじゃ、きばりやー」

 そんな気の抜けた励ましを最後に部屋を出て行こうとする陳さん。その時。


 きゃああああああああああああ!!!!


 瑠璃ちゃんの悲鳴が聞こえた。

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