第97話 2019年の小説の公募、一覧表
おっす、野次馬でっす。カクヨムに載せてないストックも、莫大な量が溜まり、何にも使えねえ文章を量産する俺、マジ意味ねえ、と考えを変えました。
読む人のことを考えない「記録」を書き付けることについて「意味がある」と思っていたが、それは俺にとってだけ。ネットの中で「他人の日記・生情報」とすれ違っても、興味本位以上の何かがなければ、読者が脱落するのは当たり前。
俺が「自分を分析する記録」を延々と書くことで得たことは「自分の中の思考にとどまると『風』が止まってダメだな」という行き止まり。他人を拒絶して、自分は何を考えているのか、起こってくる事象にどう反応して、思考して、行動するのか。ずっと書いてきたが、ほぼ意味がなかった。(カクヨム以外でも書いてる。)
なぜ意味がないって、過去を記録して分析するだけじゃ、人生が硬直して閉じるだけだから。反省してそこから何かを学ぶために必要である作業でも、それだけしていても意味がない。学んで行動して、生かさないと。むしろ記録や思考に必死になり、分析作業に終始しすぎて、先に進む「足枷」となっていた。
純粋に「記録内容」が増えると新しいことに対応しきれない。人生を変えたら、記録することがより多く、大変になる。無意識が自然に「停滞」を選択し、世界が全く広がらない。この辺りが「新しいこと、なんかネタないか」というようなブログを書くのとは異なる。
処理しきれない屍みたいな日々の詳細の記録は「悶々と人生に悩むだけで出口のなさから抜け出られない日々をむしろ助長する」という結果に。そんな記録に、ほぼ使い道などない。あるとすれば、「記録の分析」に新しいプログラムを導入することだが、それは「俺でない第3者の分析」ということになる。読めないものを無理して読もうなんて、奇特な人は本当に少ない。神頼みのような気分で記録しても、自分が死んだらウェブの中で墓標になるだけだ。
海外に出ても、「内なる旅」を続け、何も見つけられない結果か。
同じパターンを踏みがちで「分析」にも意味がないのは、自分という「解析プログラム」に欠陥があるせいだ。欠陥というより、「生の情報から何を得るのか」という最初の設定が問題。「幸せで有意義、意味の感じられる人生を送るには?」というような「ごく当たり前に人の無意識下に存在する普遍的な欲求」が「積層された自己否定」に隠れて無視された状態。自分が人生にこれほど意味を求めているとは驚く。ただなんとなく生きているように見え、決してそうじゃなかった。だから海外にまで出たんだろうが、この状態では出てくる解析結果も「全て的外れ」になる。何より「意味ないこと」をし続けながら、実は「意味ある結果が欲しい」とこんなに求めている気持ちが、自分の奥底から出てきたことについて、驚いた。「どんなことにもさして意味などない」と言いながら、「決してそうであって欲しくない」と実は願っているなんて、ある種、カッコ悪いが、そんなふうに夢を見ていないと、現実が厳しすぎる。現実を変えてみようと精一杯やって挫折したら、その後というのは無残だが、そこからまた立ち上がるということについて、仕方ない、立ち上がるしかないんだろう。
世間の誰もが「結果を問われ」る中、そこと逆行したら、何か新しいものが見えるか、と思っていた。自分自身、「はっきりとした結果が欲しい」と思うようになるとは。「ここまでの労力に見合った対価が欲しい」というのは、人間の自然な欲求らしい。そうそう「意味ないことばかりできない」ということだ。合理的で本質をついた、短いショートカットを自分が求めるようになって、そういうところに価値を置き始める結果になったのは驚きだ。会社やまともな社会で求められるようなことは、ことごとく否定した一連の作業の中、その道をどんどん行くと、今度はまともな方向に大きく針が振れた。面白い。
海外に出れば確かに全てが新しく、それが日常になるまでは、刺激はあった。自分の可能性を前向きに試していた時は、自由だと思ったし、世界が広がった。
だが結局のところは、どの世界に住んでも同じ。この世を自由に泳ぐには、それなりの装備が必要だ。特に「世界を凌駕できるような自由で強い積極性を持った迷いのなさ」がないと他者に喰われる。多分、俺は繊細すぎる。根拠のない自信が失われたら、卑屈になる。そんなファクターが自分にあるとは思いもしなかったが、負け犬を甘んじて受け入れることが、こんなに精神的に人をダメにするとは思いも寄らない。「寛容」や「受容」は一見、自由を広げるように見せかけ、実はそうではなかった。前向きに戦う気力をなくすと、実は「終わり」だとよくわかる。よく「休め休め」と言われるが、「休みっぱなし」はダメだ。当たり前だが。折れない程度に力を込めることをし続け、上からの俯瞰で常に物事の全体像を見てないと。それには繊細で感じやすい、感情的な「気分の上がり下がり」が邪魔だ。
これまで続けた「意味のないこと」は一旦辞めて「他の人が読む前提でのまともな文やテーマで何か書くこと」を考えることにした。どうせ書くなら、意味あることを書く方が使える。「皆が求める『意味あること』なんてくだらない」と思っていたが、「誰も見向きもしない意味のないこと」の中にそうそう「お宝」は見つからない。漁ってみて、何もないな、と思えるまでこんなにかかる俺ってどうなの、と思ったが。
で、小説作品の公募に挑戦するか、と。前振り長い。
小説を応募できるコンテスト・公募一覧(2019年〜2020年)
https://textfield.net/contest#toc_id_1
調べてみたが、ウェブ応募が簡単なところじゃないと、キツイ。
印刷しろとか送れとか言われても、いつ着くかわかんねえからな。
公募の条件ページを見ていると、頭を下げて「評価してください」という門をくぐるのは、俺には向かねえと思った。だが、小説のプロのいうことは結構、面白い。
「表現としての小説技法」は、案外、興味を引くテーマ。何より、他の芸術ジャンルと違い、構築に元手が要らない。
選者の講評を読んでるとよくわかるが、結局のところ世界は、「自分」と「他」で成り立っている。主観的な「事実」・「真実」と「それを受け取る客観側」の得た「事実」・「真実」情報の間には、深い冷たい谷間がある。一昔前は、「自分」と「他」とで成り立つ世界を「一体化」させる方に向かおうとしたが、それは諦めた。自分が「受容」・「寛容」に挑戦したのはその名残と思うが、どうしても「自我」を「ないもの」に完全に扱うことは不可能だった。「肉体」を否定しても、なくすことができない。たとえ「肉体」をなくしたとして、「思考」だけで存在できても、むしろ今度は「自由」が失われる。「思考」することで「肉体」を無視しようが、「限られた範囲以上に意識の拡大が無理」なのは、幻想世界以上の「世界を超えた範囲」まで出ていくことは結局、不可能であるから。それは「投影する装置」を持たないスクリーンは「単なる暗闇」に同化するだけのようなものだ。意識をより外へ外へと向かわせるには、結局、「肉体をないがしろにできない」ことがわかると、戻ってくるしか仕方がなくなる。肉体を使うこと、鍛錬することにおそらくその鍵があるだろうが、肉体が永遠でなく、老いる、消え失せる「一時的な乗り物」である以上は、結局はそれにも限界がある。
世界には「『事実』や『真実』と受け取る人が知覚するもの」があるだけで、言葉で「『事実』・『真実』そのまま」を伝達し合って受け渡すことはできないと言っていい。知覚する側の視点を同一にできない以上、無理。「むしろ何も言わない」・「説明しすぎない」方が逆に良く伝わったり、相手の想像力に委ねる方が伝えたかった以上のものが伝わる良い結果になったりと、一筋縄でいかない。
一つの事象を説明するのに、「かけるフィルター」で世界は全く違って見えるが、「俺の目線」という「俺のフィルター」は「事実に色眼鏡の状態」だから、むしろ「何を表現するか」で案外、人に夢を与えられるようなことも、書けるかもしれない。俺は砂漠でいつも「虚無」の闇をスクリーンに「幻想」を見てるからな。俺は書くことで「虚無」に行き着いたが、そこを生かすには「夢」を投影するしかない。
「いかにして伝えるか」だけに焦点を当てて小説を書いたことは、ほぼない。だから、逆を試すのも面白い。事実でないことを書こうが、むしろそうすることで逆に「伝わる」のであれば。だって小説なのだから。事実かどうかは「純粋なドキュメンタリー」でない以上、問われないし、その方が建設的な作業になるだろう。俺が小説世界に興味がずっと持てなかったのは、たとえ事実を元にしたと言えど、どこか辻褄の合わないことや都合の良い嘘・ごまかしが何処かにきっとあると思ってしまうのと、読者になることで、作者という神の前で踊らされる感じが気に入らなかったからだ。
書く方はどうなのかといえば、神になりきれない。だから、
というわけで、駄文を量産するのをやめ、真面目に書いてみようと思った。
「アンタ、どこで書いてるのよ、教えなさいよ、読んであげるから」と、昨日、Yさんに言われたことは内緒。
「Yさんにアイス奢ってもらったとか、そういや書きましたよ」
「何、人のこと勝手に書くなら、出演料ちょうだいよね。なんかに応募しなさいよ、賞とか獲りなさいよ」
まあ、そういうわけで、しばらくまた潜ります。じゃ、珍しく真面目に頑張るので、アテナイとか他とか、あんまり更新されなかったら、すいません。
真面目に書こうと思ったら、勉強不足を実感します。最初からなんで真面目にやらないんだよ、馬鹿だな、と。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます