第82話 カクヨムの可能性

 

 おっす野次馬っす。生息場所をカクヨムに移したわけでないが、しばらく来てます。理由ですか?


 自主企画がランキング近辺に反映されたことにより、作品や作家の掘り出しが簡単になり、少し可能性が広がったカクヨム。


 どこに誰がいるのか、見やすくなり、面白い企画を立てようとする人を見つけやすくなった。ちょっと進歩。


 で、俺は徘徊してみたが、この機能ができたせいで、ちょっと良くなった。


 ランキングからだけだと、面白い企画、内容、テーマで書いている人が埋もれてしまい、探しようがなかった。不毛にあちこち、フォロワー繋がりやタグなんかで地道に掘っていくしかなかった。(俺はそんな面倒なことはしない。)異世界ファンタジーばかりがランキングやコンテストの上位だったところから、この機能搭載で、別世界の書き手に陽が当たった。


 実のところ、出版傾向から見ても、取り上げられる作品は同じタイプばかりだったカクヨム。使えねーな、と思っていたが、自主企画を立てる人間、そこに集まる人間を拾っていけば、面白いテーマで書いている人たちを見つけやすくなる。

 

 そして俺は、ブログを読む感覚で、カクヨムで情報収集ができる。少なくとも、まともな文を書く人が多いため、そういう意味では楽だ。俺の文章は支離滅裂だが、そういう人間はカクヨムでは少数派。(ほぼ見当たらない)


 テーマも、さすがに救いがないような「生のブログの日記」とは違うので、どこか読む人に優しい。ある意味、安心して読める。俺のは違うがな。


 生でなくて、ちゃんと食べやすいように加工された文章。救いがある。大抵は。生きていくのが嫌になりすぎないような「優しい世界」が多いので、癒される。だいたい、本や小説を読む目的は、現実からの逃避というパターンもある。自分の過酷な現実から目を逸らしたい。


 逆に、過酷な小説を読んで、刺激が欲しいというのはあるかもしれないが、どっちにしても、気分転換。


 カクヨムの可能性は、出会いとかにはもちろん期待できないが、少なくとも、ここの大半は「生のコミュニケーション」ではなく、ワンクッション置かれている。自分の作品を読んでもらいたい、また、人の作品を読みたい。そういうクッションがあるために、まあいわば、コミュニケーションがお互い「営業」と「クライアント」。必然的に、礼儀正しい場所となる。どこで誰が見てるかわからない。近況ノートとかな。暴言を吐く人はもちろんその時点で出版チャンスなど当たり前に逃すという前提で、ほぼゼロなんだよ。すごいなあ。俺はそんなこと気にしないから、言いたいことを言うが。

(創生期にはいたかもしれないカクヨムに批判的だった人は、カクヨムを見捨てて去っている。文句言いながら使い続けるっていうのも、あんまりないだろう。だいたいここは、ほうっておいて勝手にアクセスが増えてくるような場所ではない。得しない。俺は実験したが、ログインしないで放置した場合、カクヨムは外から読めるにもかかわらず、外からのアクセスはほぼない。ちゃんとアクセス解析してるわけでないから推測。俺ごときの「書き物」だからかもしれないな。) 


 ちなみに、結構、有名な人の書いたもののアクセス内容も、思ったほど伸びてないんだな、これが。あんまり関係ねえってことだな。ログインをほぼ毎日し、読み、書き、フォローとかコメとか、応援とか。ある程度、頭打ちになる。だいたい、相互が問題になったが、ほぼそういう繋がりでしか、アクセスって伸びない。よほどの作品は別にして。


 こういう場所なので、不快な思いをすることが少ない。それはポテンシャル。

俺のように本音すぎる人間はあまりいない。紳士・淑女が集まるレベルが高い場所、なぜか。


 「自分の作品」というのを常に背負ってる人が多いから、無責任な発言ができない。(読む人のことを考えないで書いている俺とは違う。書く以上は読んでもらいたい人が多い。また、批評や評価を気にする人が多い。)


 カクヨムの可能性は、作品を名刺がわりの社交界としては、ある。

だいたい、出版を望むというのは、それは望みすぎ。出版界は斜陽だし、電子書籍になれば、出版自体の世界もガラリと変わっていく。電子出版であれば、出すだけなら、誰でも出せる。(紙でも実はそう。出すだけなら簡単。売れなくても良いなら、簡単に本を出せる。)


 名刺として使って、何をビジネスにするのかはそれぞれだが、各自の本業にも繋げていけるので、思ったよりも可能性が出てきた。


            よ か っ た ね


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