No.2084.蔑ろにされる言葉

蔑ろにされる言葉

重みなんてものは 失い

空虚に 霞んで 落下した


まるで豪雨だ

抉るように 風穴開けていく

重力に引っ張られた 加熱した弾の如し


穴ぼこだらけで癒しも何もない

いつになったら 優しくなれる

どこまでいけば 人らしくなれるのか

ぐうの音も出ない 無意味な門答 繰り返してきた

その結末なのも 当然なんだろう


時間だけを 無駄に浪費してきた その報いが 訪れているだけ きっとそうなのさ

諦めこそが 今の我が境地なりけり


蔑ろにされる言葉

軽くて軽すぎて もう

雲の上 空の上に 飛んでった


残された玩具

ボロボロの傷だらけの姿

誰にも 手にも取られなくて 一人 朽ちていく


引き裂かれて ズタズタの繋がり

いつになったら 獣じゃなくなる

吐く息にも 毒という毒が 蔓延ってる

花も草も 触れる事 叶わぬ


時間だけを 無為に浪費してきた その報いが 訪れているだけ きっとそうなのさ

苦しみこそが 今の我が境地なりけり 境地なりけり


ああ 一握りの愛が欲しい

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