No.2026.L'amore di carnale
羅列した数字に 翻弄されて 魑魅魍魎が跋扈した
左を向けば 目の玉を嘗められ
右に逃げれば 口付けをされた
傷を穿るような指使い
柔らかに円を描いてみれば
耳に触れるのは喜びの嬌声
絡み合い 混ざり合い
止め処なく 溢れている
無色透明な 薫り
鼻腔を しっとり 擽る
跳梁跋扈している亡霊
体を弄(マサグ)り わかるのは冷たさ
喘ぐ様に 耳元で囁き
泣き叫ぶ様に 達した
堕落した好意に 絆(ホダ)されて絡新婦(ジョロウグモ)の群れの手の上
前に後退(アトズサ)れば口内を穢された
後に進むと縺れる舌と舌
密林を掻き分けている肌触り
しとやかな 激しい 濡れ具合
漏れてくる 息遣いを感じている
解れ合い 蕩け合った
狂おしく乱れ壊れそう
無色透明な 薫り
ほんのりと 朱が指した
跳梁跋扈している亡霊
体を弄(マサグ)り わかるのは冷たさ
喘ぐ様に 耳元で囁き
鳴き叫ぶ様に 達した
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