No.1993.ヤキツキ
人ごみに溢れている街中 たくさんの車の列
タクシーに乗った事を後悔しながら窓から眺める景色
少し前の歩道を歩く君によく似た後姿
あの事故の後 真剣な眼差しで この町を出ようといってくれた
今思えば君のその決断は正しかった
一蹴してしまった僕には もう君に逢う資格もないよね
少しづつ遠ざかってゆく風になびく髪
眺める事しか出来ないこの体は未だに汚染されている
一年たってここに辿り着いたけど
後姿が似ている違う人かもしれないよね
付き合ってはじめてした大喧嘩だったけど
泣きながら さよならと言った君の顔だけが焼き付いている
角を曲がりそうな君によく似た人 顔もみえなかった
のろのろとしか進めない僕は一体ここで何をしたいのか
緩やかな日の光さえ暖かく感じない
日本どころか地球の活動次第では世界をも巻き込みかねない
そんな事実に今頃気付いたけども
零れた水は戻らないように君はもう戻らないだろう
回復傾向にはあるけども体は重い
疲れやすくなってるし 何かがおかしくなってる
一年間蓄積した奴らが住み着いて
なかなか表にでたがらないでいるのだろうな
付き合ってはじめてした大喧嘩だったけど
泣きながら さよならと言った君の顔だけが焼き付いている
楽しい想い出 笑いあった日々もあるはずなのに
あの日の光景だけがヤケに鮮明に焼き付いている
ヤキツキに支配されアラガウのももうツカレタよ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます