No.1991.弱りきった愛ほど
仄かに 暖かみのある昼時
今日も一人 ただ一人 味気もないもん 腹にいれる
ああ 帰りたい ああ なんかだるい
煙草の煙吐き出しても やるせないし
年甲斐もなくはしゃいでみても
未だに開いた穴は塞がらない
眠ってみても 浅いまま
目が覚めても なんかだるい
月明かりの下 白い肌に指這わせてる夢なんかみてしまうし
カラカラに錆付いたアレはもう 勝手にギンギン
手を伸ばしてみても 見えたのは天井の白い壁
忘れてしまった事ばかり 増えてって
過ぎ去った想いだけが増えていく
あの時涙した君を 抱きしめる事も出来ず
傷つけてばかりの毎日
悔やんでも 悔やみきれない現実
弱りきった愛ほど弱いものはなく
あれからいくつもの季節が通り過ぎていった
何故 僕は まだ ここにいるの
前に進む事も 出来ないまま
ただ ただ 頭(こうべ)を垂れて 泣き崩れている
微かに 震えているこの左手
希望もない絶望に寄り添い ただ ただ 今日もこなす
仕事する為に生きてるわけじゃない
なのになんで こんなに働いてしまってるのさ
他者を気遣う余裕?
そんな広い心じゃないし
表でガンバッテルふり
裏ではほんとはさぼりたい
太陽の下(もと) いっそ スライムみたいにどろどろにとろけてしまえ
そうすれば煩わしい事も何もかもナクナルのに
ふと気がついてみれば あの娘を見つめちまって
消え去ったはずの何かが沸々とさ
傷つく事に怯えちまっているんだとさ
あの時 涙した君の 言葉も聞かずのまま
立ち尽くして ヤケになってしまった
後悔しても 後悔しきれない昔
弱りきった愛ほど弱いものはなく
あれからいくつもの季節が通り過ぎていった
何故 僕は まだ ここにいるの
前に進む事も 出来ないまま
ただ ただ 白骨化して ボロクソになった
弱りきった愛ほど 本当は守りたかったのかな
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