No.1962.嫌いになれれば楽なのにな

愛し 愛しすぎちゃって毎日とまらない

この涙 もう とまっておくれよ


軽く肌をさす風 吐き出す息も白く

冬はもうすぐそこまで来てしまっている


抱きしめた言葉は端から崩れて

あたり一面にボロボロになって散らばった

伸びた髪の毛が左眼を隠して 右眼は見る力を失った


分解されて構築されて また分解されて

繰り返される 終わる事なき苦痛

いっその事 嫌いになれれば楽なのにな


なんだかんだ弱肉強食とタイミング

そんなのがたぶん恋愛事情


刻み込まれた過去に決別を

この出逢いに未来を見たかった


重なった記憶だけが美化されて

現実を飛び越えて先走ってしまうのか

壊れた左手を支えるようにそえられた右手も壊れた


分解されて構築されて また分解されて

繰り返される 終わる事なき苦痛

いっその事 嫌いになれれば楽なのにな

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