No.1878.何か大事なもの

killing 咲き乱れる花を刈り取り

feeling 快楽に身を委ねてく

talking 素知らぬ会話続けて

knowing 本当の所は隠している


つながらないコール続けて

その度に一枚一枚静かに

剥がれてゆく何か大事なもの


耳に聞こえた扉を開ける音

ぬるい風をあびた褐色の肌


ところどころがひび割れて

触れるだけで崩れてしまいそう


spacing 人生は儚い空白

holding 全てを手に入れようとも

ending 逝けば何も残らない

singing 届く事のない声


失いたくないと叫んで

その度に一枚一枚静かに

剥がれてゆく何か大事なもの


空を見上げて雲に乗りたくなった

無節操に伸びた黒光りの髪


まとまりのない自分のよう

触るだけで傷みはじめてた

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