No.1623.チクり
すれ違うたびにチクりと刺さる
それが一体何なのか
わからずふやけたかった
太陽が頂点まで上り詰めて
可視光線と赤外線を浴びせかけた
トロトロにとろけきった細胞
壊死するのもまた愚かしい
すれ違うたびにチクりと刺さる
それが一体何なのか
わからずにやけたかった
月光が限界を超えて輝いて
星空の光と囁きを与えていった
ボロボロに擦り切れたジーパン
色褪せてしまったのもしょうがない
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