No.1566.夢物語

窓を開けて伸ばした手に触れたのは水飛沫

少年が見続けた潔白の大地

連鎖してゆく暗黒色の絆


断ち切れないで流され

凪いだ風の違いに脅える


限りある命どぶに棄て

無意味なる時間の経過


形ない愛情妄想していた

しょせんすべて夢物語

儚い世界の夢物語


声をだして笑ったのは心が何処か寂しいから

青年が夢見た煉獄の天使


鈍化してゆく土留色の言葉

振り切れずに差し出され

とけた瞳の輝きが増す


形なき情闇に投げ

無意味なる時間の経過


形ない愛情妄想していた

しょせんすべて夢物語

儚い世界の夢物語

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