No.970.狂気の風

固定化した妄想に引きずられ

命の軽さも重さもわかりゃしない


バックの底で 揺れている忘れかけたデジャブ

太陽も月も影しかみていない

どこもかしこも戦場 いつも血眼


雨がヘルメットに当たる度に

狂気の風に引き込まれていく


肥大化した熱情に焼け爛れ

人の強さも愛の深さもわかりゃしない


時計の淵で涙してる 溢れ出したバグ

精神も肉欲もいつもいかれて

あれもあそこも薄情 やけにおったつ


声が反響して聞こえてると

狂気の風に引き込まれていく

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