No.808.蕾は目覚めない

いらついてる眼 冷め切ってる爪

灼熱の氷壁に囲まれ

奪い去る事もできない


ぬくもりの意味わからず

春がこないのも理解できない

蕾は焼け爛れ

目覚める事もない


罅割れてる靴 溶けきってる牙

春光の一撃に打ち抜かれ

取り戻す事かなわない


微笑みの意味はかれず

春がこないのも理解できない

蕾は焼け爛れ

目覚める事もない

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