No.790.絆創膏

工作してて 勢い余って 左手の親指怪我しちまった

血がにじみでてきては 固まっていく

消毒して 絆創膏貼ってみた


痛みに耐えれば たいして 支障ないかと思ったけど

洗い物だけが たまってゆく

時間は戻る事ないから 君はもう 見えない


孤独になれ 温もり求めて 先のない 路地さまよう

浮かんでは消えていって 悲しくなる

洗浄して 水絆創膏塗ってみた


痺れる指先 しみてゆく まるで傷心のはじまり

臭い過去だけが重くなってく


こんな時 誰か側にいれば 労わってくれるのかな

時間は戻る事ないから 君はもう 見えない

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る