No.682.温もりの白

目覚めれば霧の空

見た事もない 景色に目を奪われ

足元には 緑のつたが絡みつく


左手で側にある 大木によりかかり

未知のざわめきに耳を澄ましてみる


埃舞う頭の中

考えもまとまらないで

雪の妖精に見つめられる


起き上がれば 露の雲

途方もない 空間に体を縛られ

背中には見えない 温もりを感じる


右手で 届きそうな星を導いて

黄泉の囁きを肌で認識する


飛び回る羽の粉

想い定まらないで

闇の聖女に抱きしめられる

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