No.640.新たな生命が生まれる

生ぬるい風が窓をカタカタ揺らして 風の強さを物語る

純粋に愛し合った僕達二人 今もゆるぎはないのかい

あれから長い間 お互いを認めあってきた


冬の寒い日は抱き合って あきることなくせめぎあった

白い雪が ひらひらと舞い降りる


夏の暑い日は 汗まみれで 裸のまま 触れ合い続けた


永遠って言葉の愛という名が存在するならば

まさに その通りだった 逢えない時でも 側に感じた

幾度もの峠を越えて 育まれて 新たな生命が生まれる


心地よい声が 耳を突き抜けていくのさ 芯の儚いメロディ

情熱を忘れえない あの夜 あれが すべてのはじまりの地


これから 先の未来 死分かつまで 離さず


春の辛い日は 笑いあい くじけかけた想い消し去り

桜の花が 色づきはじめてゆく

秋の眠い日は かさなるように 布団にくるまってまどろんだ


永遠って言葉の愛という名が存在するならば

まさに その通りだった 逢えない時でも 側に感じた

幾度もの峠を越えて 育まれて 新たな生命が生まれる

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