No.546.kitten
焦燥感が燃える午前28時
電話かけても 留守電になって余計いらだつ
ケース買いした 酎ハイ片っ端から飲み干した
やけにほろ酔い気分で 善も悪もわかりゃしない
役にたたない 携帯ぶん投げて ほったらかし
近くにあるもの 手当たり次第に 八つ当たり
外に出て ほとんど人も通らない路地ぶらぶら
空っ風がやけに 冷たく吹いてやがる
ちょっと汚らしい子猫が すりよってみゃーみゃー鳴いてる
千鳥足で抱きかかえて 皿に牛乳いれて与えてみた
ペロペロうまそーになめちゃってかわいいねぇ
食い散らかした焼魚も 頑張って食べてる
俺もおまえも 孤独に捕らえられた囚人
寄り集まってみれば それでも 意外といい感じ
生きてく上で 愛し愛される事は 必要不可欠な要素
だけど なんだか この手でうまくつかみきれない
恋人という名の妄想だけが 先走る
この心も まさに 仔猫そのもの
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