No.469.雀と二人きり

暗黒の空 赤と黄に点滅を繰り返す

なんとも表現しにくい 妙な景観

かすかにふるえている指先 そっとふれている

なぐさめてくれているような おかしな光景


涙の意味も悲しみの言葉も わからない

なんだろーけども 不思議と側にいてくれる

雀と二人きり

広い公園の片隅


雪がふりしきる 激しい白い緑のなかで

かぼそ点天にもならない 木造の椅子の上

孤独に座り込んでいると 羽ばたいてきた

小さな翼を はばたかせてきて 肩に止まった

雀と二人きり 広い公園の片隅

雀と二人きり 広い公園の片隅

雀と二人きり 広い公園の片隅

むなしさの中でも 自然の暖かさを感じる

それでも やっぱり 寂しすぎる


雀と二人きり

雀と二人きり

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る