No.361.消えそうで 消えない

忘れかけていたはずの君が 突然夢にでてきてびびった

呪われし日々は終わりをつげたはずなのに

眠りの淵で 誘惑してくる 今日もまた


なやましくも麗しい瞳が この身を焦がす

白い悪夢を見ているような 孤独な幻想

忘れたはずの忘れられぬ想い


別れ際のあの一言「あなたはきっと私を忘れないんでしょうね」

まさに その通り 記憶からなくなりそーになっては現れる


深い溝に入り込んだ 泥のように

ねっとりとからみついている


女々しいまま 意味のないまま 過ぎる時


苦しみは 苦しみを浴び続け

潰れる程の 現実的な空想

目には見えぬ この体を縛る鎖

がんじがらめのまま 徐々にめり込んでいくだけ

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