No.150.ちょっと遠い空の下から舞い降りた天使

初めて会った時 ちょっと人見知りみたいで

ジコショくらいしか出来なくて

おとなしかったよね まるで お人形さんのようで

本当はとても傷ついていた僕は 人と話すのも

面倒臭くなっていて

まるで砂漠にコソッとそびえるサボテンの如く

聞き流すような態度で

ちょっと遠い空の下から舞い降りた天使に

気付かなかったね


それから次に会った時 少し酒も入っていて

少しまわっていた二人は

今思えば 何言ってるんだろうなって事

話していたね 楽しく笑えたね


でも少し君は 人見知りっぽかったね

そこがまたかわいくって


まるで野原に咲く一輪の花のように

見ていたのかもね


ちょっと遠い空の下から舞い降りた天使に

僕は気付いていたのかな


奏でられる心の旋律は時として一定でなく

感情の起伏として 相手の心にダイレクトに

響き渡り 全てを理解してゆく


何度も会った時 いくつもの表情があって

結局朝まで起きてたり

隣で可愛い顔で寝てたり

真剣に話を聞いている顔があったり


少し小悪魔的な笑顔で

まるで見透かす様


まるで高原に咲き乱れる 蕾の様に

感じていたのかもね

ちょっと遠い空の下から舞い降りた天使に

僕は気付いてしまった

恋してしまった

愛してしまった

ちょっと遠い空から舞い降りた天使

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