No.117.絶望の女神

時を忘れた女神は ただ 微笑むだけで

恋を忘れない僕は ただ 想い続ける

雨の上がった後の きらきら光る水滴みたいな瞳は

色褪せる事なく いつまでも輝いていて 何も出来なくて


あの時の言葉に秘めた願いを今も夢見てるよ

真直ぐすぎて 少年は怯えていた

あの場所を覚えているのだろうか

忘れる事の出来ない 無垢な笑顔


過去の記憶を引きずりながらも

今一番近い存在は 年上のあの人なのかな

分裂してゆく 深層心理


時を忘れぬ女神は じっと 見つめているのさ

愛を失った僕は そっと 一人になり

孤独に酔いしれて 全て無くしてしまう

幸せだった頃も 大切だった思い出も

今の生きる意思さえも

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