そうなのか!?

「今日はどうしたのかな、真澄ちゃん」

「ん? 買い物だよ?」

 いや、うん。もちろんそれはわかるんだけど……なんか明らかな嫌悪感を持たれてるのが何でなんだろうってことで……なんなんだろう。

 私自身、真澄ちゃんに会うのはこのお店でだけ。会った回数こそは多いけど、話したこと事態は実は片手で数えるくらい。なので、正直警戒されるのはわかるんだけど、嫌われるようなことはした覚えがないんですが……。

「ケーキを買いに来たんだけ」

「あっ、そうなんだ。またショートケーキにする? ラズベリーをふんだんに使ったものもあるけど……」

「……」

 真澄ちゃんはショーケースの中をじっくりと眺めるようにして、私の質問には答えてくれない。

 無視されてるのかな? ……いや、さすがにそこまで険悪ではなかったはずだし。

「え~と。ショートケーキ以外だとチョコもあるけど……」

「……」

 やっぱり無視されてるよね!?

 本当に何をしたのだろう……? いつからここまで険悪な感じになったんだっけ? えっと確か、私が綴君の友達だって知られてからのような……。

「えっ? もしかしてそれ?」

 真澄ちゃんを見る。

 ……それなのか!?

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