第78話:「まささん、全力で拒む」の巻
(降ってわいたようなねねさんの提案に、まささんは思わず困惑してしまいます)
「え、え~っと……お母さんって、ねねさんのお母さんのことですよね」
「ほかにいたい誰がいるというのですか? まささんはいろいろ物知りですけど、時々物凄くアホですね」
「いやいやいや……それはさすがに……というか、ねねさんのお母さんはそもそも日本語話せるんですか?」
「大丈夫です。だいたいの意味はわかりますよ(といってスマホを取り出す)」
「ま、待った!(心の声:これはさすがにまずそうだ。ポイント・オブ・ノーリターンを超えてしまいかねない!) 今回はちょっと遠慮しておきます」
「? なんでですか?」
「親御さんと話せるほど親しい仲じゃないでしょ?」
「何をいまさら言っているのですか。まささんはこれまで、何回わたしの中で気持ちよくなりましたか? それで親しくないなんて言たら、どうすれば親しい関係になるというのですか?」
「それはそうですけど……」
「ふん。でも確かに、まささんの言うこともわからないではないです」
「(心の声:ほッ……)わかってくれましたか」
「つまりまささん的には、まだまだえちの回数が足りないということですね!」
「ファッ!!!?」
「まささんが、それほどえちが好きな男の人だなんて思てませんでした。どうやらわたしの見込み違いだたみたいです」
「ファッ!!!?」
「では仕方がありません。もう少しわたしのほうで、まささんがいろいろ満足してくれそうなことを考えてみますね。日本の男の人、あまりえちな女のひとは好きでないと聞いてたのでたくさん我慢してたんですけど……もう我慢しません!」
「(心の声:ちょっと待て! この
別れを告げられるのとは全く別の、ある意味男の沽券に関わる不安を覚える、そんなまささんなのでありました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます