第46話:「ねねさん、エキサイトする」の巻
(酔ってエキサイトしたまささんに釣られて、ねねさんもまたヒートアップを始めます)
「韓国の女のひと、世界で一番、旦那さんに尽くしますよ! 日本の女のひとみたいに、ウワキしたりエンコーしたりなんてしませんよ! 韓国のオトコ、すぐ韓国のオンナと日本のオンナと比べて、『キムチ女はダメ』なんて言いますけど、韓国のオンナから見たら、恋人とか旦那さんとか裏切ってほかの男の人とウワキする日本オンナのほうが全然だめですよッ!(ぐびぐび)」
「さ……さようですか」
たじろいだのはまささんだけではありません。それを聞いていたほかの男性陣+女性陣も同様です。
冷たいビールでのどを潤したねねさんが、さらに演説を続けます。
「そもそもですね。なんで韓国オトコが日本オンナのこと好きかて言いますと、簡単にえちできるからですよ! 旦那さんいても恋人いても、ちょと口説けばすぐにえちできるから、日本オンナ、韓国オトコに人気あるんですよ! まささん、そのことわかてますか?」
「い、いやそのう……ねねさん、もう少し声を小さくなされてはいかがかと……」
「だいたいですね! 韓国オトコ、怒たらすぐ暴力振るうんですよ。付き合いだしたらすぐ王さまになて、オンナのこと奴隷か召使いみたいに扱うんですよ! わたしたち、奴隷や召使いじゃないですよ! そしてオンナのことそな風に思てるから、ウワキしても悪いことだと思わないんですよ! フザケンジャネーて思います」
「は……はは」
「いいですか、まささん! 韓国の女のひと、旦那さんや恋人に文句あたら、黙て裏切らないで、きちりとそのこと相手に言います。厳しいこと言うかもしれないですけど、思たこと言葉にして教えてあげます。そうやて、大事な旦那さんや恋人を自分の思うように修正します。もちろん、旦那さんや恋人の言うこともちゃんと聞きます。奴隷や召使いじゃなく、お互いがニンゲンなんですから。だからですね。わたし、韓国の男のひと、日本の女のひとに全部あげたいです。だて欲しいんでしょ? そのかわり、日本の優しい男のひと、全部韓国の女にくださいて言いたいです。わたしたち、旦那さん立てて、家庭守て、子供育てますよ。裏切るくらいなら、きちりと先にお別れしますよ。それが韓国オンナてものです! ついでに言うと、わたしの国の大統領とアベ総理も交換して欲しいです! アベ総理嫌いな韓国人多いですけど、ちゃんと自分の国のために働いてます。それだけはホントです。わたしたちの大統領みたいに、海外遊びに行くだけのリーダーいらないです!」
おそらく初めて遭遇する韓国人のヒートアップに、唖然としたままビールも飲めない、まささん以下の日本の男女なのでありました。
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