#028-第10話「キレるロリ神様」

「人類発生より幾万年、わらわをここまでコケにしたのはお主らが初めてなのじゃ。天照アマテラス姉上の目さえなければ、妾も今すぐダークサイドに寝返るところじゃったのじゃ。ちくしょうなのじゃ!」


 ものすごくキレてる小学生、もといロリ神様である。ツクヨミの威厳の欠片もない。


「うるさいのじゃ! さっきの約束はちゃんと果たすが、それ以上はもう知らないのじゃ! 泣きついてきても知らないのじゃ! へーん、人間のくせにー、ばかー! ハルくんが十八歳になるのが楽しみだなー、ばーかばーか」


 か、神様?


 これはもう疑問符も付こうというものである。


「妾はもう今宵は帰る! 妾が降臨できるのは、満月でつ晴れた夜のみじゃ! でも、妾は不愉快じゃ。もうお前たちのところになんて来ないのじゃ。でも、どうしても妾に会いたいということであれば、来てやらんではないぞ。助けるかどうかは別じゃが」

「あーはいはい、月ちゃん、もうわかったから帰っていいわよ」


 邪険な感じの姉である。ロリ神様はまた涙目になって俺を見てくる。ええい、チワワか、お前は。


「むっ。妾、名案を閃いたのじゃ!」


 絶対とんでもない名案だ。俺と姉は頷き合った。


「ハルくん、お主、その凛凰ちゃんとやらと、愚兄指定の日にセックスするのじゃ! そしたら」

「いやです」


 俺は即答した。絶対にえげつない提案が、その後に続くと確信したからだ。


「なぜ最後まで聞かぬのじゃ!」

「聞かなくても却下だとわかっているからです!」

「ううう、もう知らぬのじゃぁぁぁ!」


 ロリ神様はすぅっと窓の外に出て行き、あかんべぇをしてから月に向かって飛び去っていった。


「ねぇ、ハルちゃん」


 それを見送りながら、「訊いていい?」と、姉が俺の肩を抱いてきた。


って、あたし? 凛凰ちゃん?」

「ばっ、えっ、なっ、なに訊いてんの」

「答えろ~」


 姉は俺を胸に抱き締めた。当然のことながら、俺の顔は姉の豊かなおっぱいに挟まれる事になる。パジャマ姿なので、布一枚向こうは生乳である。ノーブラ万歳。柔らかい。柔らかすぎる!


 こうなってしまっては、もう正直に言うしかない。


「ごめん、姉ちゃん。アレの時は、九割方、姉ちゃん……」

「ひゃぁ! 嬉しいなっ♡ で、どんなの想像してるの?」

「いや、ほら、この、おっぱいとか……おっぱいとか……」

「それだけぇ?」


 その夜、俺は洗いざらいを白状させられたのだった。そして射撃訓練の新たなネタも仕入れてしまったりもしたが、詳しくは割愛させていただきたい。なぜなら、本作は「R15」の健全な作品だからである。


 え? ロリ神様、もとい、和ロリのツクヨミ様ですか? そういえば、そんなのも来てましたね。忘れてました。すっかり。


 そんなこんなで、じわりと夜は更けていったのだった。

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